日本との深い関わり、コミック本からの影響など独特な世界観を発見できる日本初の本格的な個展がいよいよ開催! 筆で描くことによる表現の究極にたどり着いた画家ピエール・アレシンスキーは、ベルギーの現代美術を代表する作家の一人だ。内面からほどばしるように描く圧倒的な筆の勢いと、抽象とも具象ともつかない独自の画風を特徴とするこの画家は、90歳近い今も精力的に制作を続けている。21世紀、あらゆる多様な表現方法が可能な中で、筆で描くという、シンプルな手法にこだわり、手や身体の動きと直結した躍動感ある作品を生み出していくアレシンスキーの姿は、見るものの身も心も魅了する。 ピエール・アレシンスキーの絵画の原点 24歳からパリを拠点に活動してきたアレシンスキーは、作品がパリの国立近代美術館ポンピドゥー・センターの所蔵品になったり、1987年にはニューヨークのグッゲンハイム美術館で回顧展〈アレシンスキー〉が開か