東京など4都府県に緊急事態宣言が出されたのを受け、東京都港区の東京タワー下で開かれていた「東京タワー台湾祭2021GW」が25日、終了した。当初は来月16日まで開催する予定だった。早期終了の影響で、期間中に販売予定だった台湾産パイナップルが行き場を失い、主催者は頭を抱えている。
海外から持ち込まれ、生態系を乱し、時には人に危害を加える「厄介者」として駆除されてきた「特定外来生物」を食用にする動きが広がっている。どう猛なカメのスープがイベントで振る舞われたり、ザリガニが「レイクロブスター」として売り出されたり。食欲の秋に環境問題を考えながら、一度味わってみてはいかが。【町野幸】 特定外来生物の「カミツキガメ」が推計1万6000匹繁殖している千葉県北部の印旛沼。10月28日、沼のほとりで県などが開催した環境イベントで、このカメを具材に使った香味スープが振る舞われた。捕獲後に処分されていたカメをニンニクとショウガでじっくり煮込んだ。家族と訪れた同県白井市の幼稚園児、船津奈央さん(6)は「おいしい。もう一回食べたい」と言って、おかわり。記者も試食したが、味は鶏肉に近く、身はぷ…
20年の東京オリンピック・パラリンピック開催時のサマータイム導入案に食品流通業界が困惑している。移行および終了時の受発注システムや物流への悪影響に加え、生鮮食品の供給不安や消費期限表示の混乱による健康被害を懸念する声もある。新日本スーパーマーケット協会と日本加工食品卸協会(日食協)はこのほど、農林水産省に提出した影響調査報告の中で実施を取りやめるよう求めた。 サマータイムの導入は東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として政府が今月上旬から検討を進めているもの。今夏の記録的な猛暑からも抜本的な対策が必要なのは確かだが、食品流通業界からは「巷間言われるように競技開始時間を早めれば済むことではないか」(日本スーパーマーケット協会専務理事・江口法生氏)、「たとえ短期間でもオリンピック至上主義で食のインフラを壊すのはやめてほしい」(日食協専務理事・奥山則康氏)など、否定的な声が相次いでいる。
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