客と談笑する「昼スナ スナックひきだし中洲店」のママ、フィッシュ明子さん(中央)=福岡市博多区で2024年4月27日午後2時43分、田崎春菜撮影 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行されて8日で1年。感染拡大の渦中に静まり返っていた各地の観光地や繁華街は、かつてのにぎわいを取り戻したように見える。その一つ、九州最大の歓楽街・中洲(福岡市博多区)を訪ねると、コロナ禍をきっかけにできた“店”に新しい人の輪が生まれていた。 4月の土曜の午後2時。バーやクラブがひしめく夜の街・中洲の一角で、早々と店のちょうちんに明かりがともる。月5日ほど、日中(午後2~6時)だけ開く「昼スナック(昼スナ)」が営業時間を迎えた。 店の名は「昼スナ スナックひきだし中洲店」。扉を開けると、ママのフィッシュ明子さんが「いらっしゃい」と出迎えてくれた。カウンター席など店のしつらえは夜のスナックそのもの。メ