東日本を中心に11日に観測されたオーロラ現象とみられるものが、群馬県でも観測されていたことが分かった。気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市)などによると、オーロラ現象は通常、アラスカ(米国)など高緯度の地域で観測されることが多い。今回は太陽の表面で起こる大規模な爆発現象「太陽フレア」が起き、地球の磁気が激しく乱れる「磁気嵐」が発生したため、群馬県を含む低緯度の地域でも観測できたとみられる。 前橋市岩神町の富沢勝則さん(68)は大規模の太陽フレアの発生を知り、赤城山北面の昭和村でカメラを構えた。同日午後8時10分ごろからオーロラとみられる赤紫色の光を確認し、約35分間楽しめたという。 富沢さんは元理科教諭。趣味を兼ねて、カメラを手に天文現象を見ようとさまざまな場所に足を運んできた。今回の撮影で「ほとんど出合えることのない瞬間を目の当たりにできた。ロマンを感じた」と話した。 高崎市の団体職員、岸篤