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高齢の女性からキャッシュカードを盗もうとしたとして、兵庫県警垂水署は18日、窃盗未遂の疑いで、大阪市北区の自称飲食店員の女(24)を逮捕した。同署によると女は特殊詐欺への関与が疑われ、女性宅でカードを受け取ろうとしていたが、電気工事で偶然訪れた職人が詐欺に気付いて被害を防いだ。 逮捕容疑は同日午前11時半ごろ、何者かと共謀し、警察官になりすまして神戸市垂水区の女性(84)宅を訪れてキャッシュカードを盗もうとした疑い。調べに容疑を認めている。 同署によると、直前に女性宅に男の声で「銀行口座から不正に現金が引き出されている。返金するためにキャッシュカードを袋に入れて金庫に保管してほしい」と電話があった。 その後、1人で来た女と女性が玄関で話している最中に、電気工事のために訪れた職人2人が不審に感じ「あなた詐欺でしょ。出て行ってください」と女を追い出した。職人はすぐに110番し、駆け付けた垂水署
2人の重症熱傷患者の治療に追われた日々を振り返る松山重成さん。パソコン画面の赤丸は京アニ事件の被害女性の手術日、青丸は事件前から入院していた男性患者の手術日を表す=神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県災害医療センター 1人の患者の死が、1人の患者を生かす。1人の患者の生が、別の患者の命を支える-。医療の現場ではしばしば人間の命が綾をなす。2019年7月18日、京都市伏見区で発生した京都アニメーション放火殺人事件では、全身の94%にやけど(熱傷)を負った30代女性が奇跡的に命をつないだ。生還の背景にはさまざまな偶然が重なり合っていた。(田中伸明) 兵庫県災害医療センター(HEMC)=神戸市中央区=に搬送されてきた女性は、胸と下腹部、足の裏を除き、全身に深いやけどを負っていた。推定救命率は5%以下。松山重成副センター長兼救急部長(58)は「その時点では被害の全体像が分からず、もし他に助かる可能性の
飲食店で女性客にはさみを突きつけて脅したとして、兵庫県警葺合署は1日、暴力行為法違反の疑いで神戸市中央区の会社員の男(52)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は1日午後11時ごろ、客として訪れた同区割塚通7の居酒屋で、カウンターで食事をしていた女性客(42)に対し、店の洗い場にあったキッチンばさみを突きつけて「殺したろか」などと脅した疑い。 男は「ありえません。していませんし覚えてもいません」と、容疑を否認しているという。 葺合署によると、2人に面識はなく、男が店内でこけるほど酔っていたのを心配した女性客が「帰ったらどないですか」と声をかけると激高した。 女性客は柔道の有段者で、男に関節技をかけて取り押さえたという。
立方体構造の培養装置のイメージ図。一辺5ミリメートルで、実験の際に扱いやすいという(理化学研究所提供) 理化学研究所生命機能科学研究センター(神戸市中央区)の研究チームは28日、独自に開発した立方体構造の培養装置で人間の脳周辺組織の一部を再現し、抗がん剤の効果を確認することに世界で初めて成功したと発表した。実用化されれば、創薬への活用が期待できるという。 ■「血液脳関門」 新薬開発の初期段階では動物実験が用いられる。ただ、人間とは組織が異なるため、人にとっての効果や安全性を確認できないケースがあり、創薬に膨大な時間とコストがかかる要因の一つになっている。人工臓器を使う実験法などの研究も進むが、課題は多い。 研究チームは、立方体構造をした一辺5ミリメートルの臓器の培養装置を開発。今回、マウスと人間で機能が異なる脳周辺の「血液脳関門」という血管を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使って装置
アイドルの応援グッズとして登場し、アニメキャラクターの商品としても定番化した「アクリルスタンド(アクスタ)」。今や好きな有名人などを応援する「推し活」にも欠かせない存在だ。写真が印刷されただけの小さな板なのに、なぜこれほどいとおしいのか。その心理には、日本古来の習慣と関係がありそうだ。(津田和納) ■透明板に好きな写真を印刷 アクスタは、透明なアクリルにアイドルやキャラクターの写真がプリントされたもので、高さは10センチほど。フィギュアのように飾れるほか、お気に入りの場所に持ち運んで景色や食事と写真撮影するのが人気となっている。 「元々はアイドル集団『ハロー!プロジェクト(ハロプロ)』のグッズとして、2014年ごろから販売された」と話すのは関西大学(大阪府吹田市)の森貴史教授(文化共生学)。「当初の売れ行きは悪かったが、次第にSNS(交流サイト)での写真投稿が増え、一気に知られるようになっ
神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)で昨年9月以降、糖尿病の入院患者が適切な治療を受けられずに死亡するなどの問題が相次いだことを巡り、神戸市は20日、運営する医療法人徳洲会(大阪市)に対し、医療法に基づく改善命令を出した。同法による改善命令の発出は兵庫県内で初めてとなる。 同病院では同6月、カテーテル治療後に複数の患者の死亡が発覚し、同市が8月に行政指導を行った。しかし、さらに別の患者3人が死亡した事例で医療安全上の不備が度重なり「組織のガバナンスが機能しておらず非常に危険」とみなし、行政処分に踏み切った。 市保健所によると、糖尿病患者は70代男性で昨年8月、新型コロナウイルスに感染し同病院から別の大学病院に転院。神戸徳洲会病院に再入院したが糖尿病の治療に用いられるインスリンの投与などが適切に行われず、同9月に死亡した。主治医は外科医の新保雅也院長で電子カルテに記載された持病を見落とした。 遺族
車の自動ブレーキの性能を試そうとして友人をはねたとして、兵庫県警福崎署は14日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、神河町のアルバイトの男(67)を現行犯逮捕した。調べに対し「自動ブレーキが利かなかった」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は同日午前11時40分ごろ、同町東柏尾の飲食店駐車場で軽乗用車を運転し、車の後方に立っていた75歳と70歳の男性2人をはねた疑い。75歳の男性は頭の骨を折るなどの重傷。70歳の男性も頭を打つなどの軽傷を負った。 同署によると、3人は友人同士で、男は自分の車に自動ブレーキの機能があることを男性2人に説明。2人を車の後方に立たせて動かしたところ、手前で停止しなかったという。 同署は詳しい経緯を調べている。
2019年8月に兵庫県明石市生活福祉課の金庫からなくなった生活保護費約203万円について、泉房穂前市長が全額を弁済していたことが26日分かった。金銭債権の時効(5年)が8月に迫っていた。 県警明石署は窃盗事件として捜査しているが、容疑者は分かっていない。市は19年度以降、紛失金を一般会計決算で「収入未済額」として処理してきた。 窃盗事件の公訴時効は7年、さらに犯人への市の賠償請求権は20年続くが、金銭債権の効力が時効により消滅すると決算書には記せなくなるため、現副市長ら職員有志が弁済資金を集める会を昨年結成。12月末、泉氏に声をかけると、全額弁済すると伝えられた。 現職市長は公職選挙法によって選挙区内の団体などへの寄付行為を禁じられ、給与減額で対応する場合には条例改正が必要になる。退任によって弁済しやすくなったことが背景にある。 市は再発防止策として防犯カメラを設置し、現金保管のマニュアル
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、歌劇団の親会社阪急阪神HD側が歌劇団関係者らのパワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。当初、調査報告書で否定していたハラスメント行為を認める方向にかじを切った形だ。 阪急阪神HDの首脳陣や不適切な叱責などの言動があった上級生らが遺族側に謝罪するとみられる。遺族側は、上級生らによるパワハラや長時間労働が原因で自殺に至ったと主張していた。 歌劇団側は、昨年11月に公表した調査報告書で長時間の活動などによる強い心理的負荷を認めた一方、いじめやハラスメントは「確認できなかった」としていた。 報告書公表時の会見では、村上浩爾理事長(当時は専務理事)が「(いじめがあったと言うなら)証拠を見せていただきたい」と発言。SNSなどネット上で非難されていた。 歌劇団はパワハラを
但馬地域の沿岸部でサザエやアワビを密漁したとして、香住海上保安署は、夏のレジャーシーズン(5~8月)に漁業法違反などで13人を摘発した、と発表した。 年代別では70代が4人、50代が3人、30、40、60代が各2人。13人のうち5人は京阪神からのレジャー客で、大阪府の40代男性はサザエ116個を持ち帰ろうとしたという。 押収した総量はサザエが449個(約36キロ)、アワビが10個(約1キロ)、ワカメが約14キロで、漁業者も採ってはいけない成育途上の稚貝も含まれていたという。 サザエやアワビがすむ沿岸部は、各漁協が県知事から免許を受けて共同漁業権が設定されており、漁業者以外の人が採ると漁業権侵害となる。香住海保は「軽い気持ちで採る人が多いが、サザエやアワビ漁で生計を立てている漁業者のことを考えてほしい」と呼びかけている。(長谷部崇)
報酬を支払い、体を踏んでもらう「踏み活」目的で女子中学生を車内に連れ込み、右脚をなめるなどしたとして、兵庫県警長田署は25日、不同意わいせつの疑いで、神戸市兵庫区の会社員の男(32)を再逮捕した。調べに「間違いありません」と容疑を認めている。 再逮捕容疑は10月6日午後11時55分ごろから7日午前1時ごろまでの間、JR新長田駅近くのコインパーキングで、市内在住の女子生徒にわいせつ行為をした疑い。同署は10月7日にこの生徒に対する未成年者誘拐容疑で男を逮捕し、処分保留となっていた。 同署によると、男は区内の公園で生徒と会い、「踏んでくれたら数千円渡す」などと話して車に乗せ、現金数千円を支払った。生徒は靴と靴下を脱ぐように言われ、右脚をなめられるなどしたという。生徒にけがはなかった。 2人は初対面で、生徒は友人の10代少女から踏み活を紹介されたという。友人はインスタグラムを通じて男と知り合い、
加古川観光大使に就任した、いとうのいぢさん。加古川市をイメージしたキャラクターの名前を「かこのちゃん」と発表した=加古川総合文化センター 人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズなどの挿絵を手がけるイラストレーター、いとうのいぢさん=兵庫県加古川市出身=が21日、加古川観光大使に就任した。ファンを集めたイラスト描き方講座では、自身の制作工程も紹介し、「しんどい作業なので、楽しんでないと絵なんて描いていられない」と仕事に臨む心境を明かした。 いとうさんは累計発行部数2千万部超の「涼宮ハルヒ」シリーズや、同850万部を超える「灼眼のシャナ」などのイラストを手がける。加古川総合文化センター(同市平岡町新在家)で、地元で初の個展「いとうのいぢ展 ぜんぶ!」が9月3日まで開催中。 同センターで開かれた観光大使の委嘱式では、加古川市をイメージして描き下ろした少女のキャラクターについて、名前を発表。展示会
勤務先から計約2億円を横領したとして、兵庫県警捜査2課と尼崎東署は22日までに、業務上横領の疑いで大阪市港区の無職の男(43)を逮捕、送検した。男は当時、スーパー「北野エース」などを展開する「エース」の社員だった。 逮捕、送検容疑は2017年9月20日から23年5月31日までの間、同社関西本部(尼崎市東園田町5)の事務所で、自分のパソコンを使ってインターネットバンキングを利用し、同社名義の預金口座から使われていない休眠口座に171回にわたって計約2億円を振り替え、横領した疑い。容疑を認めた上で、「(スマートフォンの)ゲームの自分のアカウントを強くして、ネット住民に認めてもらいたかった」と説明しているという。 同署によると、同容疑者は当時、経理部の次長として預金口座の管理業務を担当。休眠口座に移しては、その都度現金を引き出していたという。約2億円のうち約1億2千万円をスマホゲームの課金に、2
兵庫県警西宮署は16日、同署地域2課の男性巡査部長(49)が15日午後0時20分ごろ、同県西宮市内のスーパーマーケットで、拳銃の実弾を紛失していたと発表した。実弾は専用の弾入れ袋に入ったままで、スーパーの店員が落とし物として店内で保管していた。同署は全ての弾を回収したが実質約24時間、署員の管理から離れていたこととなった。 同署によると、男性巡査部長は交番勤務で15日も午前8時25分に同署に出勤し、拳銃と実弾を受け取った。実弾は受け取った段階で拳銃に込めることを決められているが、巡査部長は弾を込めずに交通安全の勉強会に参加し、その後110番対応で出動。午後0時10分ごろ、昼食を買うため同店を訪れ、セルフレジで精算する際、ポケットに入れていた実弾入りの袋を落とし、気付かずに退店したという。数分後に店員が発見。実弾とは思わず、落とし物として管理していたという。 16日朝、巡査部長は勤務を終えて
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