善光寺(長野市)は30日、寺事務局で記者会見を開き、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を来年6月、同寺に招くと正式発表した。ダライ・ラマは本堂で同寺一山住職らと世界平和を祈る法要を営むほか、市内で仏教関係者や一般向けに講演する。 同寺とダライ・ラマ側は、08年4月に同市であった北京五輪聖火リレーで、同寺がチベット問題に伴う中国政府への抗議活動の高まりなどを踏まえて出発地を辞退したことをきっかけに交流していた。 会見に同席した「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」(東京)のラクパ・ツォコ代表は「出発地辞退はチベット人にありがたかったが、今回は政治的な訪問ではない」と説明。同寺事務局の若麻績信昭・寺務総長も「法王はノーベル平和賞受賞者。世界で紛争が絶えず、不況も続く中、(講演などが)大勢の人が心豊かになる機会になってほしいと招いた」と述べた。 計画では、ダライ・ラマは6月18日に来