東京の多摩市役所の元職員が、医師の診断書を偽造してずる休みを繰り返し、その間の給与、およそ1400万円をだまし取っていたとして、警視庁は詐欺などの疑いで書類送検しました。 警視庁や多摩市によりますと、偽造した診断書はおよそ40通に上り、「抑うつ神経症」や「けい椎捻挫」などのうその症状が書かれていたということです。不審に感じた市が医療機関に確認して不正が発覚し、おととし、元職員を懲戒免職にするとともに、損害賠償を求める裁判を起こし、賠償を命じられた元職員は、すでに全額を支払ったということです。 元職員は警視庁の調べに対し、容疑を認め、市の聞き取り調査に対しては「罪の意識はあったが、精神的に落ち込んでいて冷静な判断ができなかった」と話していたということです。 多摩市は「市のイメージを著しく傷つける行為で、司法の処分に委ねたい」とコメントしています。