▪人工知能はビジネスに影響しない? 先日、友人の誘いもあって、とある人工知能の勉強会に出かけた。たしか、人工知能が浸透してくるこれからの社会について考察する、というようなタイトルだったと思うが、これは額面通りなら今自分が最も関心があるテーマでもあり、しかも、勉強会のリード役は、日本有数のシンクタンクの若手だという。どんな話であれ、今後の参考になる話が聞けるに違いないと、いつも以上に期待して出かけた。ところが全く逆の意味で驚かされた。少々体調不良で、話の途中で退席してしまったため、全部を聞けたわけではないのだが、話の結論は、世で語られる人工知能の話は、賑やかだがビジネスの本質をついておらず人工知能を過大評価しており、近未来社会も今とそれほど変わらない、というような内容だった。さらに驚いたのはその場の聴衆がその論調に納得し、同意しているように見えたことだ。 いくら何でもこれは牧歌的すぎる。昨今
大平技研は10月27日、プラネタリウム「MEGASTAR」シリーズの新たな機種を開発し、初号機を三菱自動車工業の名古屋製作所岡崎工場にある工場見学施設に納入したと発表した。 今回納入された施設は、同社が同工場の生産能力を拡大させたのに伴いリニューアルされたもので、新型MEGASTARは、直径6mの遊牧民の移動式住居であるゲルを模したドーム内に小型プラネタリウム投影機とデジタル投影システムが設置された。 上映作品も大平技研が新規に制作を行い、100万個以上の恒星による星空と、岡崎で見上げる四季の風景が再現されたものとなっている。 なお大平技研では、今回納入を行った新型プラネタリウムについての詳細は、改めて紹介を行う場を設ける予定としている。
「天測」についての話しをします。 「天測」とは、太陽や星を利用して船の位置を求める、いわゆる「天文航法」の時に必要な六分儀を使用して、太陽や星の高度の測定のことを言います。 ここでは、「天測」をした後どうやって船の位置を求めるかを説明します。 また、その際に必要な「航法計算」の公式についてもふれていきいます。
空スペース(本社東京都小金井市)は、これまでの常識を覆す転がり軸受「ADB(Autonomous Decentralized Bearing、自律分散式転がり軸受)」を開発した。その最大の特徴は、転動体の間隔を保つための保持器がないこと。保持器と転動体の接触による摩擦抵抗がなくなるため、条件によっては全体として回転に対する抵抗を1/14に減らせるという実験結果も得られている。潜在用途は全ての軸受と言っていいほど幅広く、既存の軸受メーカーにとっては脅威となる技術といえそうだ。 空スペース(本社東京都小金井市)が開発した転がり軸受「ADB(Autonomous Decentralized Bearing:自律分散式転がり軸受)」は、転動体の間隔を保つための保持器がない(図1)。そのため、保持器と転動体の接触による摩擦抵抗がなくなり、全体として回転に対する抵抗を大きく減らせる。従来品に比べて摩擦
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)によって撮影した約300万枚の衛星画像を用いて、全球陸域を対象とした高精度デジタル3D地図(※)を整備します。今回整備するデジタル3D地図は、5m水平解像度と5mの高さ精度で世界中の陸地の起伏を表現できるため、地図の整備や自然災害の被害予測、水資源の調査など、様々な用途に活用することが出来るのが特長です。 図1: デジタル3D地図のイメージ例:エベレスト (クリックで拡大画像へ) JAXAではこれまで技術実証を目的として、月100枚程度のデジタル3D地図を作成し、精度検証や共同研究等に活用してきました。今回、全自動・大量処理に関する研究開発を実施し、月15万枚程度を作成できる見通しが立ちました。この技術を活用して2014年3月からデジタル3D地図の整備を開始し、2016年3月までに全世界をカバーする地図が完成する予
JKとおっさんの間で、個人情報を一切漏らすことなく円滑なコミュニケーションが行えるように工夫したプロトコルです。現在は次の二つのプロトコルがありますが、ニーズに合わせてもっと色々考えたいと思っています。 高校生判定プロトコル 登場人物 ここには次のような登場人物がいると仮定します。 JK 自分が高校生であることを証明したいが名前や住所、所属する学校などは保護したい おっさん ある人間について、その人間の性別や年齢といった個人情報はどうでもいいが、高校生であるということは確定させたい このような仮定があるので、例えばJKが、JKの所属する学校の発行する学生証を用いておっさんに身分を示すということは、学校名などといった個人情報が流出するので使うことはできません。 概要 次のような構成になります。 おっさんは自分が 信頼できる カラオケ・理髪店・映画館をいくつかピックアップして、そのリストをJK
総務省は6日、人工知能の研究開発の強化策などについて話し合う有識者による研究会の初会合を開いた。 ロボットなどの頭脳にあたる人工知能の技術は、様々な分野での応用が可能で、先行した企業や国にとって大きな武器になる。一方で、2045年頃には人工知能が人類の能力を超えるとの予測がある。そうした事態にどう向き合うかも本格的に議論する。 米国の未来学者レイ・カーツワイル氏は、45年には1台1000ドル(約12万円)程度のパソコンの情報処理能力が全人類の能力を超えると予測した。「2045年問題」と言われ、同氏は人工知能が人間の意思を介さずに仕事をしたり、自らを超える人工知能を作り出したりすると考えている。 ただ、有名な英物理学者のスティーブン・ホーキング氏らは、人工知能を人間が制御できなくなる危険性を警告している。 初会合では、人工知能の開発が海外に比べて遅れている点などについて意見が多く出た
「やるかどうかを迷っている時間があったら、とりあえずスタートしてみてから考えればいい」と語る、小野裕史氏。小さな決断で人生を大きく変えていった人々の事例を紹介し、それらの成功の共通点は「ノータイム決断」にあると主張しました。(IVS 2014 Summer Workshopより) 未来のことを考えてもしょうがない 小野裕史氏:「チャレンジ」って言うと、これが思い浮かぶんですね。「うまくいかなかったらどうしよう」だとか、「失敗したら恥ずかしいな、カッコ悪いんじゃないかな」とかいろいろと思うんですが、これ全部未来のことを言ってますね。 未来っておもしろい言葉で、「未だ来ていない」と書いて「未来」って読むんです。まだ来ていないことを考えてもしょうがないんですけど、人間考えちゃうんですね。頭を使っちゃうんです。 でも思い返すと、みなさんにもまだ小さくて若かりし頃があったと思うんです。赤ちゃんだった
電通サイエンスジャムが、「鼓膜では聞き取れないとされる高周波を含むハイレゾ音源」をヘッドホンで聴くと、脳は圧縮音源を聞いた場合と比べてより多くの快感を感じる、という実験結果を長岡技術科学大学と共同でまとめたそうだ(DIME、プレスリリースPDF)。 これはそれぞれの音源を聞いた際の脳活動の変化を測定して分析した結果得られたもので、従来の圧縮音源と比較すると、ハイレゾ音楽を聞いた際は脳は約1.2倍の快感、約3倍の安心感を感じ、さらに不快感や不安感はそれぞれ約4割、約3割減少されたという。 記事ではこの結果から、「ハイレゾ音源は、人の抗えない本能を刺激する」としている。ちなみに被験者は「普段から音楽に親しみのある20~40代男女10名」だそうだ。
スイスABBはアマゾン奥地にある大規模水力発電所から、大西洋岸まで2400kmを高圧の直流で送る送電線を作り上げたと発表した。世界最長だと主張する。送電できる電力量は原発3基分に相当する315万kW。52万5000V、5000Aの直流を1500km送電できる送電線の開発にも成功したという。 大量の電力を遠隔地に送電する新手法が世界各地で広がってきた。「交流」を使うのではなく「直流」で送電するという手法だ。高圧直流送電(HVDC)と呼ばれる技術であり、損失が交流よりも少なくなる(関連記事)。 スイスABBは、2014年8月、スペインAbengoaに世界最長の直流送電線設備を納入したと発表した*1)。ブラジルに設置した送電線の長さは約2400km。この距離を日本に当てはめると、北海道の北端に位置する稚内市から、沖縄県の那覇市までの距離に相当する。東京から伸ばすとモンゴルまで達する。 これほど離
中小企業のシステム化は遅れている。事業規模が小さいからといって、彼らが扱うデータが単純少量というわけではない。Excelでは管理しきれない複雑大量のデータが日常的に扱われている。にもかかわらずシステム化が進んでいないのは、IT予算が少なすぎてSIerから敬遠されるからだ。IT予算の相場は売上額の1~3%と言われているから、売上10億以下の中小企業はSIの対象とはみなされにくいという現実がある。 なお、「中小企業」の定義は業種によって異なる。製造業を例にすると「資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人」が中小企業である。製造業における中小企業比率は、売上高で34.1%、従業員数で59.8%、企業数ではなんと99.5%を占めている(平成10年の統計)。ようするに日本の企業の圧倒的多数が中小企業である。 彼らが業務データを管理するために、出
前回のIII-V族や量子井戸といったものは、ここ20~30年の間に研究されている。それにも関わらずまだ未来の技術扱いされるほどに展望が見えていないと言えるものであるが、今回紹介するものはさらに先の話である。 特性の変動がシリコンの1000分の1 夢の新素材カーボンナノチューブ CNT(Carbon Nano Tube:カーボンナノチューブ)はNECの飯島澄男博士が1991年に発見したものである。簡潔に述べると、炭素原子の膜を筒状に整形したものである。 詳細はNECの研究開発サイトの中にCNTのページがあるので、物理的な特性に興味のある読者はこちらをご覧いただくのが早い。プロセスに関係する部分では基本的に以下の特徴を持つことが研究によって知られている。 ほかにも機械的な特徴として、非常に強度が高く、内部に別の分子あるいはフラーレン(炭素原子のみから構成され中空の球)を取り込めるなどの特徴もあ
月探査機「LADEE」に搭載されたLLCD。LADEEは月面の大気や塵を調査する探査機で、2013年9月6日に打ち上げられた。画像は別の日本語版記事より 月や火星などで生活するには、空気や水、新鮮な野菜のほかに、なにが必要だろう? そのリストの上位に来そうなもののひとつが、信頼できるワイヤレス・インターネット接続だ。そして、米航空宇宙局(NASA)とマサチューセッツ工科大学(MIT)のおかげで、大きなデータの伝送や、高精細動画のストリーミングが可能になるかもしれない。 NASAとMITの研究チームは2013年10月、地球から38万km離れた月の周回軌道を回る探査機「LADEE」(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer)との間で、宇宙通信の新記録を打ち立てた(日本語版記事)。 地球と月とのデータ通信が困難な理由 LADEEが搭載するレーザ
なぜ理系は文系に使われるのだろうか?:経済評論家・山崎元の「エンジニアの生きる道」(1)(1/2 ページ) エンジニアがエンジニアとして生き残るためには、技術を経済活動につなげるためのビジネス的な観点が必要だ。では、そのために何を考え、何を行えばよいのだろうか。本連載では、ビジネスのプロである経済評論家の山崎元さんが、あえて非エンジニアの立場から、エンジニアに足りないものをアドバイスする。 はじめまして。経済評論家の山崎元です。 私自身はエンジニアではありませんが、本連載では、「エンジニアもビジネスパーソンである」という事実に基づいて、エンジニア読者がよりよい職業人生を歩むことができるような考え方のヒントを提供することを目指します。どうぞ、よろしくお願い致します。 ※この連載はWebサイト『経済評論家・山崎元の「エンジニアの生きる道」』を、筆者、およびサイト運営会社の許可の下、転載するもの
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