いや、でも私がお話ししたことが すべて正しいわけではないんだと思います。 ひとりのめがね好きとして、 そう思っているというだけで‥‥。 めがねというものがもっと、みなさんの魅力を 引き出すきっかけになればいいなあ、と。 今日お話ししたことは、 あくまで私なりの 提案や考え方だと理解していただきたいです。
Lesson649 「誰かのせいで何かができない」と言わない自立 ー6.読者の3通のメール 「自立」について、 きょうは3人のおたよりをもとに考えていきたい。 まずこの2通から。 <自立を誤解した果てに> 「自立と依存」を考えるようになったきっかけは、 数か月間、在宅医療・介護の現場を 見学したことでした。 ヘルパーさんの仕事を見学していると、 非常に大変な家がよくあるんです。 家は散らかっていて おむつの交換を拒否するので常に悪臭が漂っていて 家の中で犬や猫を飼っていて糞だらけで 布団は湿っていて 家族や親戚との人間関係は残っていなくて 誰も世話をしてくれない。 という人達です。 こういう高齢者のほとんどは男性で 「俺は人の世話になんかならねぇ」と 思っている人たちなのです。 こういう高齢者に在宅サービスを提供するのは、 とても気を使います。 なぜなら非常にこだわりが強いのです。 ヘルパ
Lesson618 友は恋よりうつろいやすく 4 友情について、 たぶん、私が今日言いたいのは、 「ヒエラルキーなんてぶっとばせ!」 ということなのだと思う。 小さいこどものころは、 ただ近所というだけで、 みんないっしょくたになって遊んでいた。 私とTちゃんもそうだった。 それが中学にあがる前後くらいから 差がつきはじめ、 幼児体型から、少女、そして大人の女性へと 見た目がどんどん変化していく時期に、 Tちゃんは手足がすくすく、長く伸び、 スラリとしたモデルのような体型になっていった。 中高のころは、同質の人どうしがつるむ。 スター的な女の子は、やっぱり、 スタイル抜群で、運動神経も、 顔もいい女の子どうし群れていて、 気がつくとTちゃんは、そのトップグループにおり、 めっちゃ、近寄りがたい存在になった。 認めたくはなかったが、 そのモテモテチームを頂点に、 女子グループのヒエラルキーが
今日はこの場で何を話そうとか、 あまり決めないようにして来ました。 もう、流れに任せようと思って。
『ボールのようなことば。』の話に戻って、 本のなかからいくつかことばを挙げさせてください。 「見ることは愛情だと、かつてぼくは言ったけれど、 聞くことは敬いだ。」 これもまた深いですね。 「聞くこと」はやっぱり大事なこと? 大事ですね。 「聞く」っていうのは、相手の言うことを どんどん吸い込んでいくわけですから。 この人はちゃんと聞いてるなと思ったら、 相手の人はどんどんアクティブになりますよね。 心から「聞く」っていうことは、 ある意味、すごく受け身で、 裸になって大の字で横たわるようなこと。 相手を敬って、心から「聞く」。 それは、相手にとってうれしいですよね。 だから、話を聞いてあげるだけで おばあちゃんが元気になったりしますし。
Lesson587 仕事の選択 13 私が、「教育」の分野で、 ずっと意欲をもって 仕事をしつづけていられる理由の1つに、 「越権行為をしない。」 ことがあげられる。 文章表現教育なら、文章表現教育の、 「持ち場」をきちんとわきまえ、 自分の領分において、使命をまっとうする。 自分の持ち場をこえて、 生徒さんに介入することを 私は、厳しく自分に禁じ、つつしんできた。 世の中には、 越権行為を美談のように語る人もいる。 たとえば、 「彼は、いち教員でありながら、 もう、教員のワクにおさまらない すばらしい仕事をしている」 というふうにだ。 「持ち場を越えて働きかけること、 それは、いいことなんだろうか?」 私には、越権行為を厳しくいましめる 分岐点となった経験がある。 プライバシーに差し障るので、 人物や、設定などに、大きな改変を加えて、 お伝えしよう。 20年近く前、私は、 いわゆる「カ
震災からようやく1年が過ぎようとしていた 今年の3月5日、案内されて、 福島県の海沿いにあるいくつかの町を訪れた。 もう、4ヵ月以上が経ってしまった。 取材を終えた日、 見たこと、聞いたこと、感じたことを 大急ぎで原稿にまとめて、 一週間後にせまる「3月11日」に掲載しようと思った。 そうでもしないと書けない、と直感したからだ。 けれども、できなかった。 落ち着いてからゆっくりまとめよう、と、 ずっと思っていたけれど、 それもうまく運ばなかった。 何度も書きかけてやめた、 あの日の福島でのこと。 なんのきっかけがあるわけでもないけれど、 やっぱり書くことにする。 冒頭にそうでも書かないと、書きはじめられない。 2012年3月5日。 震災からようやく1年が過ぎようとしていたころ。 福島はまだまだ寒く、 雪ともみぞれともつかない冷たいものが 朝からずっと降っていた。 糸井重里がツイッターを通じ
Lesson572 足のある表現 よい文章とはなにか? 正解はない問題で、 自分自身の定義も移り変わっていくが、 まちがいなく、いま、 私が魅かれるのは、 「足のある表現」だ。 大学の授業でも、社会人の講座でも、 私は、最後の回に、 「山田ズーニー賞」 を1人、独断で決めて 表彰している。 あすの表現者を励ます賞だ。 2012年1月、 私が、この半期で、 もっともよい表現者に選んだのは、 学生のほうも、社会人のほうも、 偶然にも、 こどものころ虐待を受けていた。 虐待と書いてどうもしっくりしない。 2人とも、 主題はそこにない。 言いたいことは他にある。 2人それぞれちがう、かけがえない個性・世界観で、 それぞれ別の主題を伝えている。 2人とも決して、 「辛かった過去の私をわかってくれ」 とは言わない。 「昔こんなにつらいことがありましたが、 いまは努力してこんなに成功しました」 というサ
糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 草食の恐竜は怖くないか? 2009-06-22 恐竜のことなんか話していると、 どういうわけか、恐竜の大きい小さいのことになり、 やがて、「大きいからといって恐ろしいわけじゃない」 ということを言い出す者がでてくるんだよね。 いや、正直にいえば、おれもそうだったよ。 体長が30メートル以上もあるような恐竜は、 その大きさがゆえに花形の資格がある。 展覧会だの、博覧会だのっていうときには、 こういった20メートル30メートルの、 見上げるような大きさの恐竜が欠かせない。 しかし、いつのころからか言われるようになった。 「ブラキオサウルスとかって、草食なんだよな」とね。 乏しい恐竜の知識をひっくり返してみても、 そういえば、そうなのだ。 でかい恐
No, but I want to make sure we catch him as he comes out of the elevator.
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