LGBTなど性的少数者への理解増進法案の与党案を衆院に提出する自民党の新藤義孝氏(左から3人目)ら=5月18日午後、国会内(矢島康弘撮影) 与野党は6日、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案を巡り、9日の衆院内閣委員会で与野党の3案を審議入りさせる方針で合意した。自民党は与党案を即日採決する構え。与党案などが明記する「不当な差別」は対象が明確でなく、差別の解釈が恣意(しい)的に拡大される恐れなどが指摘されている。 衆院内閣委は7日に理事懇談会を開き、日程を正式決定する。法案は▽与党案▽立憲民主、共産、社民の3党案▽日本維新の会と国民民主党案─が提出されている。9日の同委で3案を一括審議し、同日の採決で与党案が賛成多数で可決される見通し。与党は13日の衆院本会議で可決し、参院に送付する構えだが、自民内には慎重・反対論も根強く、造反者が出る可能性もある。 与党案は「性同一性を理由とする