この戦争では、FPV(ファースト・パーソン・ビュー、一人称視点)ドローンと呼ばれる、ごく小型で安価なドローンが最も強力な兵器として使われている。もともと民間のレース用に開発されたFPVは、操縦士が地上から操縦し、爆発物を積んで標的に突っ込ませることが多い。その一方で、前線付近では防空システムが重点的に導入されているため、一般的な軍用機の姿は比較的珍しくなっている。
この戦争では、FPV(ファースト・パーソン・ビュー、一人称視点)ドローンと呼ばれる、ごく小型で安価なドローンが最も強力な兵器として使われている。もともと民間のレース用に開発されたFPVは、操縦士が地上から操縦し、爆発物を積んで標的に突っ込ませることが多い。その一方で、前線付近では防空システムが重点的に導入されているため、一般的な軍用機の姿は比較的珍しくなっている。
しかし、陥落されたことはなかった。 今回注目されているアウディウカの戦いは、ウクライナ軍による2023年6月からの反転攻勢が停止し膠着した10月の初めから、ロシア軍が全力に近い戦力を投入して、大攻勢を始めたものである。 ロシア軍は連日、多くの犠牲者を出しても、次から次へと兵士を送り込み、アウディウカ守備部隊への攻撃を停止することなく、4か月以上も続けた。 そして、弾薬不足もあり、ウクライナ軍アウディウカ守備部隊は2月中旬、約130日の戦いの後、ついに撤退した。 アウディウカの戦いについて今回は、両軍のアウディウカでの4か月を超える戦いを見て(米国戦争研究所資料参照)、ロシア軍とウクライナ軍の戦いそのものについて考察する。 具体的には、両軍の戦術的行動、その狙い、戦術行動の変更とその理由、作戦目標の達成度、撤退作戦と航空支援作戦などについてだ。 1.選挙前にやっと占拠できたロシア軍 アウディ
(CNN) ウクライナ東部ドネツク州のアウジーイウカは約10年にわたり、ウクライナ政府とロシア政府の前線だった。2年近く前にロシアがウクライナへの全面侵攻に踏み切ってからは、数カ月間激戦が繰り広げられてきた。 同市からの撤退は、時間のかかるものでは全くなかった。ウクライナ軍は17日に同市を放棄し、ロシア軍にここ数カ月で最も重要な勝利を手渡したが、撤退自体は迅速かつ無慈悲に遂行された。 「300人(の負傷兵)は置いていけ」。ある兵士はそう命令されたという。「そして何もかも焼き払え」 ロシア軍がアウジーイウカにロシア国旗を掲揚した後、逃げ出せなかった複数の負傷兵を巡る恐ろしい話が浮上した。後にこの兵士らは、ロシア軍が陣地に迫る中で殺害された。 現地にいたウクライナ軍兵士は第110独立機械化旅団に所属。ロシア軍が先週アウジーイウカで前進する中、彼らの陣地は激しい攻撃を受けた。 陣地にいた兵士の一
ウクライナ軍に入隊したアジャイルコーチが、さまざまなメソッドを駆使して中隊長としてのリーダーシップを実現した話(後編) アジャイル開発の代表的な方法論であるスクラムをテーマに、都内で1月に開催されたイベント「Regional Scrum Gathering Tokyo 2024」で、経験豊富なアジャイル開発のエキスパートとしてウクライナを拠点にアジャイルコンサルタントをしていたドミトロ・ヤーマク(Dmytro Yarmak)氏が、ロシア軍の侵攻後にウクライナ軍に入隊し、中隊長としてリーダーシップを発揮するためにさまざまなメソッドを駆使して軍隊の組織を変革していった経験を語ったセッション「A True Story of Agile Coaching in Ukrainian Armed Forces」が行われました。 軍隊という、企業とは異なる構造や目的を備えた組織で、しかも多くの民間人が入
ウクライナ軍のバレリー・ザルジニー総司令官/General Staff of the Armed Forces ofUkraine (CNN) 第2次世界大戦が終わって80年近くたつ。それでも、戦争の戦略観を定義づけるレガシー(遺産)は今日まで続いている。 航空、ミサイル技術、宇宙基盤の資産などでめざましい進展があった一方、勝利の概念は変わっていない。敵を壊滅させ、領土を確保または解放することだ。 それでも、それぞれの戦争には独自性がある。 そして軍司令官にとって、各戦争がどう形成されるか、その違いを早めに理解することほど難しい課題はない。それが私の見解だ。 その一つ目の要因は、技術の進歩だ。それは兵器や装備の発展を決定づけるものとなる。 二つ目は国内外の政治状況と経済環境だ。 勝利は独自性のある戦略を必要とし、独自性のある論理に従って実現する。 この戦争の中心的な推進力となってきたのは、
無人艇によるロシア軍艦破壊の様子を捉えたとウクライナが主張する夜間の映像/Ukraine Defense Intelligence/Telegram (CNN) ウクライナ国防省情報総局は1日、南部クリミア半島で1月31日から2月1日未明にかけてロシア黒海艦隊の艦船1隻を撃沈したと発表した。 同局によると、撃沈したのは誘導ミサイルを搭載する艦船「イワノベッツ」。船体に複数の攻撃を受け、クリミア半島西部ドヌズラフ湾の入り江で沈没したという。 ウクライナが公開した夜間撮影の映像には、複数の無人艇が艦船に向かって進み、激突した衝撃で爆発して艦船に大きなダメージを与える様子が映っている。映像の最後では、艦首だけが水上に出ており、艦船は沈んだように見える。 CNNはウクライナの主張を独自に検証することはできなかった。艦船の種類や沈んだ日時は映像からは確認できない。 この件についてロシア側はこれまでの
【インサイト】ウクライナ戦争の(3年目ではなく)4年目を考える あるいは「我々はどういう世界に住みたいのか」守勢に回るウクライナ軍 いよいよ2024年が始まりましたが、相変わらず状況は非常に厳しいものがあります。ウクライナ軍は全戦線で守勢に回ることを余儀なくされ、その間にロシアはじわじわと圧迫を強めているからです。 特にルハンシクとハルキウ両州のあたりではロシア軍がこれまで以上に激しい攻勢に出ようとしているのではないかとの観測が出ており、この場合、クピャンシクが焦点となるでしょう。他方、以前から懸念されていたベルゴロド方面およびベラルーシ方面からウクライナ北部に対する攻撃の再開については、今のところ顕著な兆候は見られないとISW(戦争研究所)は報告しています。 こうした中でウクライナ軍は、北東部一帯に陣地線を築き、予想されるロシア軍の大規模攻勢に備えていると見られます。昨年、ゼレンシキー大
東部バフムート近郊で戦闘任務にあたるウクライナ軍の戦車=8日/Kostya Liberov/Libkos/Getty Images (CNN) ウクライナ保安局(SBU)によると、同国国防省の高官が砲弾の購入契約に絡み、15億フリブナ(約57億円)を横領した疑いで逮捕された。 SBUによれば、容疑者は昨年12月に貿易会社との間で砲弾購入の契約を結んだ。一方でその後、同じメーカーから直接、より好条件で砲弾を購入する契約が成立した。納期が短縮され、コストも削減できる内容だった。 ところが容疑者は最初の契約を継続したため、仲介した外国の関連会社に代金15億フリブナが振り込まれた。 国防省の報道官は、砲弾が納品されなかったため、この契約を打ち切って返金を求める措置が検討されていると述べた。 SBUは、容疑者の不法行為を裏付ける文書を発見したと発表した。裁判で有罪となった場合、最大で禁錮15年の刑が
どこ行ったんだよw お前等って本当無責任だよな 自力ではなす術無し欧米の協力あってやっと戦える国相手にロシアが撤退するわけないだろ 勝てない相手とは早めに見切りつけて講和しないと、意味のない死者を積み上げていくだけの不毛な戦争が待ってる そんなこと分かりきってるのに お前等はロシア経済制裁でボロボロすぐ音を上げる ロシア国民がプーチン政権打倒の為に動く 世界が味方になって応援してるのにロシアが勝てるわけないと 自分たちの願望に基づいて、ウクライナ人ロシア人を死地に送り込んでそれを高みの見物してる マジで生きてる価値のないゴミ虫だなお前ら 講和派を馬鹿にしてたやつは今すぐ出てきて土下座しろ ※追記 暇な時にツリーでブコメ返しするんで、ブコメしたやつは閉じ籠もってないで返信せーよ
本記事は、「咀嚼できるものを噛みちぎる:消耗戦環境を理解しているウクライナ」(Robert Rose, “BITING OFF WHAT IT CAN CHEW: UKRAINE UNDERSTANDS ITS ATTRITIONAL CONTEXT”, War on the Rocks, 26.09.2023)の紹介記事になります。著者のロバート・ローズ氏は米陸軍少佐で、訓練機関での勤務、アフガニスタンでの戦闘経験がある人物です。 2023年6月から始まったウクライナ軍の反転攻勢作戦に関して、その戦い方の拙さを指摘する声があります。そのような見解を指摘する人々はしばしば、ウクライナ軍がNATO流の(米軍流の)戦闘様式に習熟していない、ウクライナ軍はNATO軍や米軍のような戦い方ができていないと述べますが、ローズ氏はそのような指摘を否定的に捉えています。 以下、この論考の流れに沿って、内容
リンク 朝日新聞デジタル 在日ウクライナ大使館、立憲・原口議員に抗議 発言に「強い懸念」:朝日新聞デジタル 在日ウクライナ大使館(東京都港区)は13日夜、立憲民主党の原口一博衆院議員(64)の発言について「強い懸念」を表明し、「絶対に受け入れられない」と抗議する文章をX(旧ツイッター)に投稿した。原口氏が… 108 Gakushi Fujiwara / 藤原学思 @fujiwara_g1 朝日新聞記者。札幌→岡山→京都→東京→NY→東京→ロンドン。ウクライナ/英国/アイルランド/北欧/バルト三国を担当。Reporter for the Asahi Shimbun (Japanese Daily Newspaper) based in London. gakushifujiwara@gmail.com asahi.com/sp/sns/reporte… Gakushi Fujiwara /
メディアに多数出演、 Twitterでの独自のキャラクターにファンも多い ロシア軍事研究家の小泉悠さんに、糸井重里が ウクライナ戦争の話をうかがいました。 なかなか語るのが難しい話題ですが、 軍事オタク出身で、ちょっとしたユーモアや キャッチーな話題などもはさみつつ、 やわらかく語ってくださる小泉さんのお話は、 身構えず、落ち着いて聞くことができます。 日本で暮らす私たちはこの戦争について、 どんな軸を持てばいいのだろう? 「知っておいたほうがいい部分」や 「考えておくべき部分」は、どこだろう? 戦争や軍事との向き合い方を考えるための なにかヒントになれば、と思います。 *2023年5月「生活のたのしみ展」でおこなわれた 「ほぼ日の學校 特別授業」を記事にしたものです。 >小泉悠さんプロフィール 1982年千葉県生まれ。 民間企業、外務省専門分析員などを経て、 2009年、未来工学研究所に
ちゅうさま🇵🇱 @chusama1212 1ヶ月ロシアをほっつき歩いていたのは流石にマズかったらしい。「戦争に勝つまでは来るな」と言われたので、ウクライナさんには何がなんでも勝利してもらわないと一生出禁になってしまう…。 twitter.com/chusama1212/st… 2023-07-30 05:10:59 ちゅうさま🇵🇱 @chusama1212 最初はロシアのスパイを疑われてガン詰めされたが、ソ連車の素晴らしさ()を語りまくったら「なんだ変なオタクか…」みたいになって放免された。普通に留置所泊もありえたのでまあ処分としてはかなりマシな部類だろう 2023-07-30 05:17:23
ネットの“親露派”集団がウクライナ専門家を“隠し撮り脅迫”! 茨城在住の“黒幕”女性は直撃に「息子がいじめられている」 社会・政治 投稿日:2023.07.25 06:00FLASH編集部 6月から始まったウクライナ軍の反転攻勢。これに対しロシア軍は、東部に10万人超の部隊を集結し、さらなる“カウンター”を狙っている。まさに血で血を洗う戦いだ。だが、じつは日本のネット上でも“親露派”と“ウクライナ支持派”の激しいバトルが日夜、繰り広げられている――。 「著名なロシア研究の先生を、つくば市内で無断で撮影し、その画像をSNSで拡散していたアカウントがあった」 【関連記事:バイデン大統領が岸田首相をベタ褒め「ウクライナのため立ち上がった!」…SNSでは「国民そっちのけ」と批判殺到】 7月16日、自身のTwitter上で“脅迫事件”の発生を公表したのは、国際政治学者で筑波大学教授の東野篤子氏だ。
アメリカ・ホワイトハウスの高官はバイデン政権がウクライナへの供与を決めた殺傷能力が高いクラスター爆弾について、ウクライナ軍がロシア軍に対して使用を始めたと明らかにしました。 アメリカのバイデン政権は反転攻勢を続けるウクライナからの要請に応じて、1つの爆弾から多数の小型爆弾が飛び散り、殺傷能力が高いクラスター爆弾を供与することを決め、ウクライナに引き渡しました。 これについてホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は20日、記者団に対しクラスター爆弾が戦場に届き、ウクライナ軍がロシア軍に対して使用を始めたと明らかにしました。 カービー調整官は「ウクライナ軍はクラスター爆弾を適切に、効果的に使っていて、ロシア軍の防御態勢に影響を与えている」と述べて、ざんごうを掘るなどして守りを固めるロシア軍への攻撃に効果を上げているという認識を示しました。 クラスター爆弾は、一部が不発弾として残って民間人に被害
ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が2023年7月10日に東京・丸の内の日本外国特派員協会で開いた記者会見で、「何度も繰り返したくはないが...」と会場からの質問に不快感を示す場面があった。 【動画】記者会見の様子 ロシアによるウクライナ侵攻は22年2月24日に始まり、23年7月9日で500日が経過。この節目を受けて開かれた記者会見で、コルスンスキー氏は冒頭発言で所感を述べた。その上で中盤に飛び出したのが「500日間をどう表現しますか」という質問だ。記者会見では、すでに発言した内容であっても、端的な発言を収録するために「改めて...」と、同様の答えを求める質問がテレビ局から出ることがある。この独特の慣例が問題になったと言えそうだ。 ■「冒頭発言を繰り返すように言っているのか?」 コルスンスキー氏は冒頭、13分間にわたって500日の間に世界がどのように変化したかを説明。日本からの支
ロシアの巨大な240mm自走迫撃砲がウクライナの戦場に続々と出現している。そして姿を現すやすぐに破壊されている。この不格好な獣のような自走迫撃砲の展開は、ロシア軍の火砲がますますひっ迫し、生き残る可能性が低い旧式の兵器に頼っていることの表れかもしれない。 2S4チュリパン(チューリップの意)は、現在世界で使用されているものの中で最大の迫撃砲だ。最新の自走砲と同じように無限軌道の装甲車に搭載されているが、長距離砲ではなく巨大な短距離迫撃砲だ。チュリパンの生産は1959年から1988年まで。つまり、最後の1両は生産から45年が経過している。それでもロシア軍が現在前線に配備しているほとんどの戦車よりは新しい。 米陸軍が所有するもので最大の大砲は、M109パラディンに搭載された155mmのりゅう弾砲で、重さ約45kgの砲弾を最大約40km先に放つ。ロシア軍の240mm迫撃砲は、約226kgもの砲弾
(CNN) 今月23日から24日、さらに25日へと、ロシアで日付が移り変わっていったあの時間は、まるで世界が一斉に息を殺し、次に起こる出来事に身構えていたかのようだった。 そして突然、事態は終わりを告げた。だが果たしてそうか? 筆者の考えでは全くそんなことはない。 衝撃的な発表により、ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が、不可避と思われたプーチン大統領の軍隊との衝突を停止することが明らかになった。この状況をクーデターや内戦と呼ぶ見方もあったが、実際のところクレムリン(ロシア大統領府)の門前で血みどろの戦闘が繰り広げられるとの見通しは除外された。 プリゴジン氏は自身の部隊の向きを変えていた。モスクワへの前進から、亡命先とも思えるベラルーシへと進路は変更された。 差し当たっての危機は食い止められたが、根底にあるものは変わらない。それはプリゴジン氏とプーチン氏に起因す
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