「ロシアに裏切られ、私は故郷を失いました」 涙ながらにこう打ち明けたのは、ロシアの南に位置するアルメニアにいる女性です。 アルメニアは去年、隣国アゼルバイジャンとの武力紛争に敗れ、12万人を超える避難民が発生する事態となりました。 ロシアのプーチン大統領がみずからの“勢力圏”とみなしてきた旧ソビエト諸国。 ウクライナへの侵攻を始めてからまもなく2年となりますが、その“勢力圏”で、ロシア離れの動きが顕在化しています。 (モスクワ支局記者 禰津博人) アルメニアとは? ロシアの南側に位置し、トルコやイランと接しているアルメニア。 4世紀、世界で最も古くキリスト教を国教とした国としても知られています。 旧ソビエトを構成していた共和国の1つで、人口はおよそ280万。 公用語のアルメニア語とともに多くの国民はロシア語も話し、エネルギーや経済でもロシアに依存しています。 アルメニアの首都エレバン ただ