2021年の農林水産物や食品の輸出額の合計は、政府が長年目標としてきた年間1兆円を初めて超えることになりました。 コロナ禍で家庭で食事する人が世界各地で増えたこと、アメリカや中国で外食需要が回復したことなどが主な要因です。 そして、背景に生産者たちの工夫もありました。 長年の目標を達成 財務省が16日発表した11月の貿易統計によりますと、先月の食料品の輸出額は速報値で899億円でした。 食料品以外の真珠などを加えた農林水産物や食品の輸出額は、ことし1月から10月までで9734億円に上っていて、合わせると1月から11月までの輸出額は1兆633億円となりました。 農林水産物や食品の輸出額は2012年には4400億円余りでしたが、年々増加し2017年には8000億円を超えました。 2020年は新型コロナの影響で外食向けが落ち込んだ一方、いわゆる巣ごもり需要が海外でも広がり、鶏卵など家庭向けの農産