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ブックマーク / vergil.hateblo.jp (10)

  • この国で特大ヒットするマンガ・アニメを楽しむには近現代史へのまともな認識などあってはならないのだ、ということがわかってきた。 - 読む・考える・書く

    『この世界の片隅に』に続いて、完全に「国民的マンガ・アニメ」の地位を確立したと言える『鬼滅の刃』。 しかしこの作品も、ナショナリズムを煽っているとまでは言えないまでも、その設定・構成にはかなり危ういものを感じさせる。 読んでみてまず最初に引っかかったのは、マンガ版のラストだ。 最終決戦で鬼舞辻無惨を倒し、鬼たちを滅ぼしたことによって、この世界はようやく「人を喰う鬼がいない世界になった」とされる。そして「ただひたすら平和な 何の変哲もない日常が いつまでもいつまでも続きますように」という願いが語られる。(第204話「鬼のいない世界」) 続く最終話である「幾星霜を煌めく命」では、時代は一気に現代に飛び、炭治郎や禰豆子、善逸や伊之助の子孫たちが平和で微笑ましい日常を送る姿が描かれる。 つまり、この物語の世界では、鬼殺隊の剣士たちが命がけで鬼と戦って手にした平和が、そのまま現代まで続いているのだ。

    この国で特大ヒットするマンガ・アニメを楽しむには近現代史へのまともな認識などあってはならないのだ、ということがわかってきた。 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2021/01/20
    当たり前のことながら、大ヒットしたあとに最終話が発表されているので。
  • 京アニ支援への恣意的優遇は法の下の平等に反する - 読む・考える・書く

    先月の京都アニメーション放火大量殺傷事件に関連して、安倍政権は被害者らへの支援金を税制上特別に優遇する措置を検討しているという。 www.sankei.com アニメ制作会社「京都アニメーション」(社・京都府宇治市)の放火殺人事件をめぐり、政府が被害者らへの寄付金を「地方公共団体に対する寄付金」と位置付け、税額控除制度を活用して寄付者の税負担を軽減する方向で調整していることが21日、分かった。犯罪被害に関する寄付金を災害義援金と同じように扱うことは異例。特に企業が寄付しやすい環境をつくる狙いがあり、支出金の全額を決算時に損金として算入できる制度を活用する。 (略) 政府は、世界に誇るコンテンツ産業を担う京アニの事件が放火による不慮の出来事である上、京アニへの寄付は不特定多数の被害者を対象としていることから、災害義援金と同じ優遇制度を適用する方向だ。 寄付金の全額を損金算入できるようにする

    京アニ支援への恣意的優遇は法の下の平等に反する - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2019/08/23
    れいわ議員のあれこれと同じで立法化にむすびつくならいいんじゃない。
  • 沖縄独立はもはや絵空事ではない - 読む・考える・書く

    東京新聞(12月3日朝刊)の「私説 論説室から」に、「沖縄独立論をあざけるな」と題した、白鳥龍也編集委員の署名記事が載っていた。 沖縄独立論をあざけるな 九月の沖縄県知事選で辺野古新基地反対の民意を重ねて示すも、建設を強行する国。沖縄の苦難解消の糸口は一向に見えない。 そんな「構造的差別」の打破には「沖縄のことは沖縄で決める」との自己決定権の確立と行使しかない。そう考える県民が増えている。近年は「独立」も真剣に議論される。 二〇一三年に設立された県民有志の「琉球民族独立総合研究学会」によると、県民投票で支持を得て県議会の議決後に知事が独立を宣言、国連が認めれば独立は可能という。 その暁には非武装中立を「国是」に米軍、自衛隊の全基地を撤去。国際機関誘致や中継貿易を軸にアジアの懸け橋として発展を遂げることを構想する。一定の説得力はあろう。土側からは「中国に乗っ取られるだけ」とあざける声が聞こ

    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2018/12/16
    沖縄独立となった場合、「日本と相互に有効的な関係」になりたいと思っているだろうか、沖縄の人。
  • 安倍の「お買い物」がニュースになってしまう日本マスコミの末期症状 - 読む・考える・書く

    先日、安倍が、ただふらりとデパートに行って買い物をした、というだけのことが、ニュースとして流されていた。 www.sankei.com しかも、臣民メディア産経だけかと思ったら、時事も共同もである。 www.jiji.com this.kiji.is SPを従えてぶらぶら歩く安倍を何人もの記者たちが取り巻き、何を買ったのかメモしたり競って感想を聞いたりしている様子を想像すると、気分が悪くなってくる。官邸から指示があったのか、それとも私邸周辺に詰めている記者たちが出てきた安倍を見つけて飛びついたのかは知らないが、どちらにしても気持ち悪いことに変わりはない。 ツイッターでは、この報道とも言えないニュースの私物化を、下のような北朝鮮の「将軍様」報道とからめて揶揄するツイートが飛び交っていたが、金正恩は少なくとも視察や指導など、見せかけだけではあっても一国の指導者としての仕事ぶりを報道させている。

    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2018/12/12
    昔の首相動静ってそんな感じがあったと、NHKの特集で。
  • 天皇裕仁のワースト・オブ・クソ「思し召し」大会 - 読む・考える・書く

    特攻隊は「よくやった」(1944年10月)→特攻作戦続行・拡大 戦争終結は「もう一度戦果を挙げてから」(1945年2月)→東京大空襲、全国焦土化、沖縄戦 「海軍にはもう艦はないのか?」(1945年4月)→大和特攻、2時間で4千人戦死 沖縄をアメリカに売った「天皇メッセージ」(1947年9月) 戦争責任は「言葉のアヤ」、原爆投下は「やむを得ない」(1975年10月) こちらの記事へのコメントで要望を頂いた件、面白そうなのでやってみた。 昭和天皇裕仁のクソな「思し召し」と言えば、すぐ思い当たるのはつぎのようなものだろう。 特攻隊は「よくやった」(1944年10月)→特攻作戦続行・拡大 海軍特攻隊の生みの親と言われる大西瀧治郎は、必ずしも特攻作戦に積極的ではなく、これを「統率の外道」と呼び、こんなことまでしなければ戦えない状況になっていると知れば、天皇が戦争を止めてくれるだろうと期待していたと言

    天皇裕仁のワースト・オブ・クソ「思し召し」大会 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2018/08/17
    こういうクソにたいしてクソって言わない明仁もクソ。ほんとうに「深い反省」をしているなら天皇制を廃止するよう主導するはず。
  • 「国を愛して何が悪い」は呪いの言葉 - 読む・考える・書く

    ヘイターにも人気のセリフ「国を愛して何が悪い」 彼らが愛するという「国」とは何か 「国を愛して何が悪い」は呪いの言葉 ヘイターにも人気のセリフ「国を愛して何が悪い」 出来の悪い愛国ソング「HINOMARU」を批判されたRADWIMPSは、謝罪にもならない妙な「謝罪」をしたあげく、ライブでこれを歌って「国を愛して何が悪いんですかー!」と叫んだという。 中身ペラッペラの大日帝国称揚雰囲気愛国ソングを軽い気持ちで世に出して、批判されたら「傷つけた人たちごめんなさい」と的外れな謝罪して、その直後のライブで「国を愛して何が悪いんですかー!」と頓珍漢な開き直りを叫ぶ。 だっさ…。 — やんばるぐらし@辺野古新基地反対☆高江をまもれ (@yanbarugurashi) 2018年6月14日 この、「国を愛して何が悪い」という類のセリフは極右・ヘイト界隈でも人気なようだ。それだけでも胡散臭い代物であるこ

    「国を愛して何が悪い」は呪いの言葉 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2018/06/25
    最後の一言は知識人がかける「呪いの言葉」だな。
  • 追悼、野中広務氏。しかし、やはり許せない思いが残る。 - 読む・考える・書く

    生涯にわたって差別と闘い続けた野中氏 1月26日、内閣官房長官や自民党幹事長等を歴任した野中広務氏(92)が死去した。心からご冥福をお祈りする。 野中氏は、被差別部落出身者として初めて政権中枢にまで上り詰めた政治家だ。そこに至るまでには、壮絶な差別との闘いがあった。以下は、野中氏が辛淑玉さんに語った、政治家を志すきっかけとなったエピソードの一つだ[1]。 辛 野中さんは戦後すぐには政治家にならず、徴兵前からお勤めだった大阪鉄道局に復職なさんるんですね。 野中 僕は19歳の時に兵隊から帰ってきて、20歳になってから、大阪の吹田にある鉄道教習所に新人を教えにいっていたんです。昇級も、「もう頼みますから昇級させないでください」とお願いするぐらい、とんとん拍子で上がっていた。(略)そんな中で、僕の人生を変える出来事が起こったわけです。 辛 それはどんな? 野中 自分の町から中学の後輩を二人、大阪

    追悼、野中広務氏。しかし、やはり許せない思いが残る。 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2018/01/30
    『帝国の慰安婦』みたいなもので「リベラルが評価しやすい」みたいなものがあるんだろう。自分たちの義憤を癒やしてくれるが、実害はないみたいな。
  • 軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問 - 読む・考える・書く

    遅ればせながら(私はいつも遅ればせなのだが)右から左までどこを向いても絶賛の嵐のアニメ映画『この世界の片隅に』を見た。 全体としての感想はだいたい以下に引用したツイートと同じ。一言で言えば「ロクなもんじゃない」ということ。 「この世界の片隅に」では戦時中の全体主義も今の日社会によくある世間以上のものではなく、戦争については庶民は抗いようもなく、みんなが苦しんでみんなが健気に助け合って生き抜いたんだと。現憲法の基的人権も女性の権利もない状態で、女性を含め庶民は今よりもむしろ穏和で微笑ましかったと。 — KaSuehiro (@KaSuehiro) 2016年12月11日 「この世界の片隅に」は当に警戒すべき作品になってしまった。あの手の人たちがこの作品を利用してほざく「戦時中でも笑いがあり、愛に満ちたささやかな日常があったという真実が描かれていた」だからなんなんだよクソッタレ — 鮎@

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    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2017/11/05
    子供舌
  • 「アジアの人々」という表現への違和感と納得感 - 読む・考える・書く

    違和感を感じる理由 自分でも時々使ってしまうのだが、この表現には以前から違和感を感じてきた。なぜなら、日も当然アジアの一部であるにもかかわらず、日人が「アジアの人々」と言う場合、そこに日人は含まないことが暗黙の前提となっているからだ。 ちなみに、さきほど「アジアの人々」でググってみたところ、結果のトップ3は次のようになった。 これが、例えば「周辺諸国の人々が見た太平洋戦争」「東南アジアの人々と出会い語らう」「日戦争被害国の人々に何をしたのか」などであれば違和感はないのだが、やはりごく自然に「アジアの人々」が使われている。 福沢諭吉『脱亜論』が象徴するアジアへの蔑視と他者意識 このような、同じアジア人への他者意識の源流としては、やはり福沢諭吉の『脱亜論』に注目せざるを得ない。これは福沢が創刊した新聞『時事新報』の社説として1885(明18)年3月16日に掲載されたものだ。 以下にそ

    「アジアの人々」という表現への違和感と納得感 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2016/09/26
    宇宙人について語るとき、暗黙のうちに地球人を除くみたいなものかと思うけど。
  • 臣民根性の行き着く果て―「戦時犬猫供出」 - 読む・考える・書く

    先の大戦時の嫌な話の一つに、犬の供出というのがある。 例によって記録がほとんど残っていない(恐らく敗戦時に廃棄された)ため事件の全体像がはっきりしないのだが、時系列を辿ってみると次のようになる。 日中戦争時からあった予兆 1942年夏の悲劇 犬供出の格化 犬の撲殺をさせられた少年 毛皮は有効に利用されたのか? 日中戦争時からあった予兆 まず、この事件の予兆を示すような出来事として、1940(昭和15)年2月、帝国議会で次のようなやりとりが行われている[1]。 北委員 もう一点、これは軍に直接関係のあるものでありますから、陸軍大臣に伺っておきます。(略)今日ご承知のごとく皮が足らなくて困っている、う物がなくて困っている。こういう際に犬を撲殺することに陸軍が努力したらどうか。非常時であるから統制を強化しなければならぬと、口先では各閣僚共言っておられるけれども、実行的には何もやってお

    臣民根性の行き着く果て―「戦時犬猫供出」 - 読む・考える・書く
    Flymetothemoon
    Flymetothemoon 2016/06/13
    最後、国民性の問題にしてるのはどうなんだ。
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