複雑で混沌とした黒人音楽の世界を探るためフリー・ジャズを取り上げた “S級”ミュージシャンのアルバート・アイラーならではのすごさとは 本書が目指したのは、狂気と病みをはらんだ『ill』の方向性だった SNS全盛となった現代では「感情をいったん遮断する作業が必要」 『黒人音楽史―奇想の宇宙』(中央公論新社)の著者で暗黒批評家及び映画・音楽ライター、翻訳家の後藤護さんインタビュー第2弾をお届けします。第1弾では、一見結びつかないようなブルースと鳥獣戯画を合わせて論じた背景などを伺いましたが、後半の話題はジャズやヒップホップについて。そうした黒人音楽から見えてくるのは、どのような風景だったのでしょうか。 (インタビュー第1弾:ブルースと「鳥獣戯画」はリンクしていた!? “暗黒批評家”がいざなう目からウロコの黒人音楽の世界) 複雑で混沌とした黒人音楽の世界を探るためフリー・ジャズを取り上げた ──