根本宗子(月刊「根本宗子」)の『もっとも大いなる愛へ』が、「第65回岸田國士戯曲賞」(白水社主催)最終候補作品に選出された。それを記念し、同作品のアーカイブ映像の再配信もスタートしている。 しかし根本は演劇の現状に危機感を抱いていた。演劇がなかなか盛り上がりづらい現状をどう打破するのか? 自分の意図や考えを世の中に届けるにはどうすればいいのか? そこでQJWebでは、彼女からの希望により吉田豪との対談をセッティング。あらゆるエンタメに精通するプロインタビュアー・吉田豪に、根本がかねてより抱いていた不安と疑問をぶつける特別対談の前編。 根本宗子 (ねもと・しゅうこ)1989年生まれ。東京都出身。19歳で劇団・月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降、劇団公演すべての企画、作品の脚本演出を手がけ、近年では外部のプロデュース公演の脚本、演出も手がけている。2015年に初めて岸田國士戯曲賞最終候補作品に選出