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ブックマーク / maga9.jp (4)

  • 第675回:弱さや醜さで繋がってきたから生きられた〜「除菌社会」と「こわれ者の祭典」の巻(雨宮処凛)

    ゴールデンウィークはじめの4月27日、久々にあるイベントに出る。 それは「こわれ者の祭典」。さまざまな病や障害、また生きづらさを抱えた人たちによるパフォーマンスイベントで、2002年、アルコール依存症で元ひきこもりの月乃光司さんによって始められた。 そんな「こわれ者の祭典」の、私は名誉会長。「不名誉顧問」は香山リカさん。これまで、摂障害や脳性麻痺、強迫神経症、パニック障害、各種依存症、自殺未遂者などなどの当事者が出演してきた。 「こわれ者の祭典」が東京でイベントをするのは実に数年ぶりなのだが、今回はタイトルにデカデカと「水原一平さんは仲間です!」と掲げられている。言わずと知れた、違法賭博に関与していたとして訴追された大谷翔平氏の通訳である。イベント説明には以下の言葉。 「ギャンブル依存症、アルコール依存症・薬物依存症・摂障害・買物依存症… 依存症の当事者グループでは、お互いを『仲間』と

    第675回:弱さや醜さで繋がってきたから生きられた〜「除菌社会」と「こわれ者の祭典」の巻(雨宮処凛)
  • 第564回:相模原事件から5年。の巻(雨宮処凛)

    もうすぐ、7月26日がやってくる。 5年前のこの日、相模原の障害者施設に男が押し入り、19人を殺害。26人が重軽傷を負った。逮捕されたのは施設の元職員の植松聖。当時26歳。「今、やまゆり園で起きた事件の犯人は私です」と津久井署に自首した植松は、「どうしてこういうことをしたのか」と問われ、「世界平和のためにやりました」と答えている。 あの事件から、5年。先月、建て替え工事中のやまゆり園を訪れた。事件の時とは様変わりした建物で、7月はじめには完成したようだが、この国の人の多くはすでにあの事件を忘れてしまったような気がするのは私だけではないだろう。 昨年1月に始まった裁判はわずか16回の公判で終了し、昨年3月、植松は確定死刑囚となった。 なぜ、あのような事件が起きたのか。その解明がなされたとは決して言えないのに、あっという間に終わってしまった裁判と、確定した死刑。植松は第一回目の緊急事態宣言が出

    第564回:相模原事件から5年。の巻(雨宮処凛)
    Imamu
    Imamu 2021/07/27
    「それまで障害者を「かわいい」と言っていた植松が変わっていく」「「暴力はよくない」と先輩職員に言ったものの、「2、3年経てばわかるよ」と言われた」
  • 第458回:「夢は叶う」と思わせてくれた人たち MALICE MIZER 25周年。の巻(雨宮処凛)

    9月9日、MALICE MIZER 25周年のライブに行ってきた。 MALICE MIZERとは、1997年にメジャーデビューし、怒涛の快進撃で横浜アリーナ公演などを成功させるものの、01年に活動休止した伝説のバンドである。 そんなMALICE MIZERがインディーズで活動していた頃、私はバックダンサーをさせて頂いたことが何度かある。96年頃の話だ。 きっかけは、当時、私が球体関節人形を作っていたこと。自分の人形が出品される展覧会の案内を、MALICE MIZERの事務所に送ったのだ。当時の私は「耽美」系の人形を作っていた。もしかしたら関心を持ってくれるのでは、と思いながらも、当人に渡ることなどないだろうと駄目元で、軽い気持ちで送った案内だった。そうしたら、来てくれたのである。展覧会に。メンバーが。 そうして知り合い、ある時、ライブのバックダンサーの依頼を受けた。もちろん私にダンス経験な

    第458回:「夢は叶う」と思わせてくれた人たち MALICE MIZER 25周年。の巻(雨宮処凛)
    Imamu
    Imamu 2018/09/17
    「MALICE MIZERがインディーズで活動していた頃、私はバックダンサーをさせて頂いたことが何度かある。96年頃の話だ」
  • 第447回:90年代サブカルと「#MeToo」の間の深い溝。の巻(雨宮処凛) | マガジン9

    私には「90年代サブカルスイッチ」というものがあって、そのスイッチを押すと、すべてに鈍感になり、普段「人権」とか言っている自分がどこかにすっ飛んでしまうような感覚がある。そのスイッチはやはり90年代に私に搭載されたもので、普段はそんなものがあるなんて忘れているものの、ふとしたキーワードで自分でも知らないうちに起動する。 最近、気づいた。セクハラしたり性犯罪に手を染める男性の中には、私にとっての「サブカルスイッチ」が入った状態の人もいるんじゃないかって。 例えば数年前、こんなことがあった。 当時、『テレクラキャノンボール』という映画がヒットしていて、私の周りの同世代のサブカル好きはみんながみんな見に行き、絶賛していた。どんな映画なのか。アマゾンの商品紹介には、以下のように説明がある。 「東京から札幌までを車やバイクで移動しながら各種出会い系を駆使して現地素人をハメ倒すAVを超えた痛快セックス

    第447回:90年代サブカルと「#MeToo」の間の深い溝。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
    Imamu
    Imamu 2018/05/30
    ""私には「90年代サブカルスイッチ」というものがあって""「鬼畜系」のようなサブカルが内包していたジェンダーにまつわる問題について
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