日韓関係悪化をきっかけに巻き起こった日本への旅行ボイコット運動が、ブーメランになって韓国の航空業界に跳ね返っている。日本路線の需要が減少してコストが上昇し、稼ぎ時の夏場に失速。韓国メディアによれば、7~9月期は航空8社のうち7社が赤字に転落した。頼みの綱の一つだった香港路線も、反政府デモで急減。韓国の航空会社が運航休止で手放した日本路線は中国の航空会社が埋めており、業績の回復は望み薄の状況だ。 韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)によると、7~9月期の業績で赤字を免れたのは、最大手の大韓航空のみ。それでも、営業利益は前年同期比約70%減の1179億ウォン(約110億円)と大幅減に見舞われた。同社は、業績悪化の理由の一つとして「韓日対立」を挙げる。すでに人件費の抑制のため勤続満2年以上の社員を対象に無給休職を実施しているようで、事態は深刻だ。 買収が取り沙汰される大手のアシアナ航空にいたっては、