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ブックマーク / blog.japan.cnet.com (6)

  • CNET Japan Blog - 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点:新聞が背負う「われわれ」はいったい誰なのか

    新聞の<われわれ>とはいったい誰か ジャーナリストの玉木明氏は、オウム真理教事件の直後に刊行された「ニュース報道の言語論」というで、新聞記事の主語は、実は文面にはいっさい出てこない「われわれ」であると書いている。たとえば、次のような記事の文例を見てみよう。「強引とも言える捜査は、小さな山村の集落の住民を相互不信に陥らせ、人のつながりを壊した。警察への憤りも広がっている」(二月二十三日、鹿児島県議選買収無罪判決の記事から)。この記事で警察に憤っているのは、誰なのか。ここで憤っているのは、実は書いた記者個人という「わたし」なのだが、しかし記事の文脈では「私が憤った」とは書かれていない。あくまでも社会全体の「われわれ」であるというスタンスを取って書かれているのだ。玉木氏は前掲の書籍で、以下のように書いている。 ある特定の観点を<われわれ>の観点とみなすこと、特定の主張を<われわれ>の名において

  • 平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(下):佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan

    平野日出木さん、当にそれでいいんですか?(下) 公開日時: 2006/11/24 21:19 著者: 佐々木俊尚 11月10日、鳥越俊太郎編集長のクレジットで、「この記事にひと言」欄への参加方法を改定しますという記事が掲載された。11月17日正午を持って、オピニオン会員を廃止し、書き込みできないようにするというのである。これはオーマイニュースにとって、決定的な判断だった。 この直前、私は平野デスク、市民記者組織部の田中康文氏とミーティングしている。この時、田中氏は「オピニオン会員を残し、その登録ハードルを上げるA案と、オピニオン会員を廃止して市民記者に一化するB案がある」と説明し、「市民記者とA案におけるオピニオン会員の違いは、ただ銀行口座を書いてもらうかどうかだけ。だったらいっそ、すっきりと市民記者に一化するB案の方がわかりやすいと思う」と話した。 私は彼に「それは違う

  • 平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(上):佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan

    オーマイニュースがこの11月、決定的局面を迎えた。引き金は、コメント欄に書き込めるオピニオン会員制度を廃止し、市民記者に一化したことである。だが重要なのは制度の問題ではなく、この制度変更がどのようなプロセスで行われたのかということだ。 このブログに、これまでの経緯を書き留めておこうと思う。 オーマイニュース上で【ご意見募集】「この記事にひと言」欄についてが掲載されたのは、10月19日朝である。 この以前に、私はオーマイニュース編集部の平野日出木デスクから相談を受けていた。このあたりのやりとりについては、月刊誌「論座」12月号に書いた「市民ジャーナリズムは、混乱と炎上を越えて立ち上がるか オーマイニュース日版船出の裏側」という記事で詳しく述べた。この記事は、論座のウェブサイトに掲載されている。市民記者から以下のような声が上がっているというのだ。 「記事の内容とは関係のない書き込みを何とか

  • オーマイニュースの記事への批判に答えて:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan

    先日、編集委員を務めているオーマイニュースに『記事の質、最終的には「説得力」』という原稿を書いた。これに対して北海道新聞の高田昌幸さんがブログ『ニュースの現場で考えること』で、『「記事の質、最終的には『説得力』」。それはそうだが。』というエントリーを書かれた。 高田さんの批判に対して、私も自分の考えを短く説明しておこうと思う。 頭の体操みたいな話だが、上に引用した佐々木の文章を、例えば、以下のように 書き換えてみよう。 <オーマイニュースの市民記者の記事には、その論理的組み立てが欠如しているケースが多いように思う。たとえばありがちなパターンとして、何でもかんでも小泉賛同に結びつけて、「小泉改革がこういう社会を生み出したのだ」と書く人が案外に多い。しかしオーマイニュースに集まってきているすべての人々が小泉首相をすばらしいと思っているかといえば、決してそうではない。小泉改革を批判している人は

  • 渡辺聡・情報化社会の航海図:Googleの定義する新しい競争空間

    Googleのことを書くと基的に反応が良い。最近書いた二つ Google Analyticsと影響範囲 Googleとの競争をどう生き残れば良いのか については特にたくさんのトラックバックや直接会った際でのコメントを頂いた。 直近の出来事の方がダイレクトなレスポンスが来て、少し抽象的な、クロスカテゴリー的なテーマになると、反応が鈍くなるあたりも面白い。 例えば、彼らの動きをしたらば元社長日記のサマリエントリはウェブの視点からGoogleをコンパクトにまとめたものとしては整理として面白い。眺めているだけでもどういう方向性に向かっているのか随分と分かる。 しかし、これだけで足りるかというと、足りない。少なくとも、メディアビジネスとコンピューター、最近だとISPと通信を加えないと全体像が理解出来なくなってきている。(もちろん、これは上記エントリへの非難ではない) 付加すべき視点 ひと

  • CNET Japan Blog - 渡辺聡・情報化社会の航海図:Google化するYahoo! JAPAN :ソフトバンク × ボーダフォンの追記

    Google化するYahoo! JAPAN :ソフトバンク × ボーダフォンの追記 公開日時: 2006/03/05 16:32 著者: 渡辺聡 週末入る直前に出されたソフトバンクがボーダフォンの日法人の株式の過半を獲得すべく交渉を進めているというニュースが話題になっている。フラットな整理はR30氏のまとめを借景しつつ「ソフトバンク × ボーダフォンの問題整理」として掲載しているが、深堀りしなかったところをまとめてみたい。 件が多方面に影響を及ぼしうることは一通り読まれている方であればご理解されていることかと思う。Yahoo!(米国を含めばそれこそ大変なことになるが、おそらく日法人のみの話だろう。追記:米国も含みの様子。)とボーダフォンの提携という話も延長上では出ているので日市場に閉じた話でもない。 細かい要素を省くと、個人的に推移が気になったのは以下の三点となった。

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