金沢市は、石川県のほぼ中央に位置し、市の中心部を流れる犀川、浅野川に挟まれた高台に位置する金沢城址を囲むように市街地が展開しています。 また、四百年余の長い間、戦禍に見舞われることがなく、藩政時代から脈々と培われた伝統的な文化や芸能、古い家並み、土塀をめぐらした武家屋敷跡など、城下町の面影を今に残す貴重な遺産を数多く残しています。 金沢市における区画整理事業は昭和3年の金沢市彦三地区の大火による火災復興事業を最初とし、その後、戦時中および戦後の混乱期において事業はいったん休閑期を迎えるものの、昭和30年代中頃から徐々に新市街地において小規模な区画整理事業が始まりました。 そして、昭和45年の都市計画法の改正に基づく、いわゆる「線引き制度」の創設以降、同年に組合土地区画整理事業に国の補助金制度が導入されたこともあって、事業の規模、件数は飛躍的に増大しました。 人口増などに伴う線引き見直しの都