高額なデザイナーズ輸入家具は、最近の円安傾向でますます手が届きにくくなりそう。ただ、最近は日本国内で意匠権がない名作のデザインを再現した「ジェネリック家具」と呼ばれる比較的お手頃な家具が普及している。 安さが魅力 ジェネリック家具とは、先発薬の特許が切れた後に発売される後発薬の「ジェネリック医薬品」と似た位置づけだ。後発薬の場合は開発費がかからないため価格は安い。後発の家具も、デザイナーへのライセンス料などのコストが発生しないことなどから安くなる。 ジェネリック家具は、主に欧米の著名デザイナーが数十年前にデザインしたソファ、椅子、テーブルなどを模した洋風家具が多く、「リプロダクト製品」や「レプリカ」などとも呼ばれる。イタリアや中国などに多くのメーカーがあり、国内では「大塚家具」(本社・東京)など家具販売大手でも扱っている。 欧米の老舗家具メーカーが、デザイナーとライセンス契約を結ぶなどして