「リモートデスクトップサービス(RDS)」は、Windows Server 2012のデスクトップ環境をクライアントに提供したり、Windows Server 2012上で実行する仮想マシンをクライアントに割り当てたりするサービスだ(画面26)。 RDSには6つの役割サービスと1つのクライアントアプリケーションがあるが、ここでは「リモートデスクトップ」を「RD」と省略して、役割サービスの名前を短縮表記する。 最初にVDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ環境)と通常のRDSの違いを簡単に説明しておこう。VDIはユーザーに特定のコンピューターを割り当てる方式で、そのコンピューターを停止しても他のユーザーには影響を与えない。通常のPCから利用する場合は、ユーザーに2台のPCを与えたようなものだ。管理者権限があれば、リモートのコンピューターにアプリケ