サイバー攻撃による被害が止まらない。情報漏えい事故は連日のように報道され、目にしない日はないほどだ。 警察庁やIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)などの調査によると、サイバー攻撃の発生件数や相談件数は年々増え続けている状況だ。検挙件数も増加傾向にあり、警察庁の統計情報によると2016年の検挙件数は8324件に達し、2017年はその数をさらに上回る見込みだ。 しかし、サイバー犯罪が認知、検挙されるのは基本的に“まれ”なこと。水面下では、発生件数の数十倍から数百倍のサイバー犯罪/攻撃が行われていると見られている。実際、警察庁の統計によると、インターネットとの接続点に設置したセンサーに対するアクセス件数は、1IPアドレス当たり1日2000件に達している(2017年上半期)。 [参考]サイバー空間に関する統計等(警察庁Webサイト)