文学的認識から社会科学的認識へ 適当な題が思いつかなかったので。 いろいろ、問題意識の表現としては文学的な記述が目立つ。異論はない。 「希望学」始めます http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/outline.html 社会の問題を考えようとするとき、これまで希望は前提でした。希望、それはすなわち欲望や目的となり、その欲望や目的を所与として、消費、進学、就業、結婚、出産などが実行されると、社会科学では考えてきました。しかし現在、その前提自体が揺らいでいます。 かつて炭坑夫たちは、炭坑に入るとき、かならずカナリヤをつれていったといいます。坑内に有毒ガスが漏れ出したとき、人間より早く、カナリヤはその危険を察知したからだというのです。もしかしたら若者たちは、現代のカナリヤなのかもしれません。無気力、学力低下、低年齢化する犯罪などといった行動も、希望という空気が