実際に、リフトアップした状態でタイヤゲージを接続して空気圧を測り、そのままリフトを下降させてタイヤを完全に接地させても、ゲージの針は全く動きません。 つまり、タイヤを履いたまま入れても、タイヤ単品で入れても空気圧は変わりません。 なぜか、 ボイルの法則によれば、温度一定のとき、圧力と体積は反比例します。 したがって、タイヤを車に装着した状態の方がタイヤ単体の状態よりも体積が小さくなるならば、車に装着した時の方が空気圧が高くなるはずです。 ところが、パスカルの原理によれば、「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積当りの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える」ので、タイヤ接地面から押し返された圧力は、タイヤ内部の全ての面に等しく分散されます。 その結果、弾性体であるゴムタイヤは変形して、元とほぼ同じ体積となりますので、空気圧は変化しません。 もし仮