農業生物資源研究所と東京大医学部付属病院の共同研究グループは20日までに、角膜移植用の細胞を培養するのに適した新素材をブタのコラーゲンから作ることに成功したと発表した。移植に必要な角膜は不足し、年間700人程度が移植の順番を待っている。新素材を使って移植用の組織を作ることができれば、角膜不足の解消につながると期待される。研究グループは、拒絶反応を起きにくくしたブタのコラーゲンと、無血清培養液か
ブタコラーゲンを用いて、透明性と生体適合性に優れた半球面形状の新素材を開発しました。 この新素材を足場としてヒトの細胞を培養することで、角膜組織を再現できました。今後、東京大学医学部附属病院では、この成果を利用して新しい角膜再生医療技術の実用化に取り組みます。 独立行政法人農業生物資源研究所(生物研)は、東京大学医学部附属病院と共同で、ブタコラーゲンから透明性に優れた半球面形状「アテロコラーゲンビトリゲル膜1)」を開発しました。 この新素材は、ウサギの眼への移植実験では炎症などを起こさず、透明性を維持して良好に定着しました。また、この新素材を足場としてヒトの角膜内皮細胞2)を培養することで、角膜内皮組織を構築できました。これらのことから、アテロコラーゲンビトリゲル膜は、生体適合性に優れた角膜再生材料として利用できることが明らかとなりました。 今後、東京大学医学部附属病院では、本成果を利用し
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