神奈川県秦野市にある「丹沢そば本店」は、美味しい十割そばを提供する店としてマスコミやテレビにも紹介される人気店である。やや薄緑色の鮮やかなそばは「これが本当に十割なのか」と驚くようなしなやかさである。しかもそのそばは秦野産。「キタワセ品種・丹沢山系エメラルドバージン」という品種を大規模栽培している。
東京から高速道路に乗って北におよそ80km、栃木県栃木市の畑に囲まれたのどかな場所に、突如「中国式の農場」が出現する――。 その名は「北海農場」。野菜や椎茸の直売所や日本語の看板からは、一見どこにでもある普通の農家にしかみえないが、農場の中に一歩足を踏み入れると、雰囲気は一変。まるで中国の農場に来た気分になる。 北海農場のオーナーを務めるのは范継軍さん。2016年に同農場を開園した。范さんは以前日本でソフトウェア開発のIT企業を経営。IT企業が軌道に乗ってきて新しい事業をはじめたいと思っていたところに、中国国内の農業関連の企業から「一緒に野菜の販売をやらないか」と声がかかった。それがきっかけとなり、北海農場を開園。前述の農業関連企業の日本側のパートナーとなり、椎茸栽培を始めた。 30種類の野菜を栽培 ところが2年後に中国のパートナー企業は撤退。范さんは椎茸だけの栽培だとリスクが大きいと考え
名古屋近郊にある畑では6月上旬、イチゴやブルーベリー、バジルなどがのびのびと育ち、にんじんが白い繊細な花を咲かせていた。目の前に広がるのは、イタリアンシェフの岡田英雄さん(49)=名古屋市中村区=が主宰する無農薬栽培のシェア農園「はたけ会議」。農園を始めて1年余り。畑で知り合った家族連れが草むしりにともに汗を流し、子どもらが花を摘み虫を追いかける姿を見守る。「放っておいてもみんな仲良くなっちゃう。たまんないすよね」とほおを緩める。【藤顕一郎】 元々は若者に人気のセレクトショップでバイヤーを務めたアパレル畑にいた。20代後半に伊・バチカンの大衆食堂で出会った一皿に魅了され、帰国後は名古屋のいくつかの名だたるイタリア料理店で腕を磨く。35歳で独立。現在は地下鉄中村日赤駅近くでイタリアンカフェ「toricafe(トリカフェ)」(名古屋市中村区)を切り盛りする。
香川県を中心に飲食店を展開する(株)平井料理システムは、「食」と「緑」の融合による、人々の憩いの空間を作りたいという長年の想いから作った「仏生山の森」が、「全国花のまちづくりコンクール」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。 仏生山の森 同賞は、全国各地で取り組む花や緑による活動を顕彰する「全国花のまちづくりコンクール」で2020年は全国から1690点が応募。同社の「仏生山の森」は、花と緑をツールとして、地域の人々に癒しを提供し、流動人口を増加させ、地域をより活性化に取り組んでいることが認められた。 「仏生山の森」は、高松琴平電気鉄道「ことでん」の仏生山駅から歩いて5分ほどのところにある。1万9000平方メートルの広大な土地を活かし、一年を通して様々な植栽を施している。作庭者、高橋彌生さんの監修により、「100年続く庭」をテーマにできる限り自然の姿のまま、地域の土壌や気候に合う木や草花を育て
新型コロナウイルスの影響で外食需要が減り、タマゴの相場も下落。各地の養鶏業者が苦境に立たされています。そんな中、手作りのタマゴサンドが評判を呼び、売り上げが落ち込んだ分を取り戻した業者が岡山県にあります。その成功の秘密を取材しました。 30分で150パック売り切れ 平日の正午に行列を作っている人たち。その数15人。お目当ては…。 厚さ5センチのタマゴサンドです。タマゴをふんだんに使った分厚いサンド。1パック2切れ入りで350円です。 この日は、販売開始後30分で150パックが売り切れ。週末には250パックが数十分で売り切れると言います。 購入した人は… 「ネットで見て調べてきてタマゴサンドが食べたい、おいしそうっていうのを写真で見たんで」 「(いくつ買った?)4パック.みんなで食べます。愛媛県の松山から来ました。ネットで調べておいしそうだなと思って」
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