先月のこと、フクダ流の記事を見ている方からの思わぬメールが来ました。それは「ビーフライ」と称する授粉用のハエを扱っている会社からでした。サンプル提供のお申し出でした。菊の花の時期も終わり、ハナアブ採集もしにくくなったとき、まさに渡りに船でした。すぐにサンプルをお願いしました。 ビーフライはヒロズキンバエというハエをさなぎの状態で(1パック1000個単位)製品として発送し、それを羽化させて授粉に使うというものでした。届いたのはクール便に入ったビーフライ3パックと加温ヒーター付きの羽化箱でした。羽化には2、3日かかるということだったので、農大出勤日の2日前に届けてもらいました。 届いてすぐにヒーターをつないで加温を始めました。翌日の昼、羽化箱に差し込んだ温度計は28度になっていました。開けてみるとさなぎは褐色からやや黒っぽいものもありましたが、特に羽化している様子はありませんでした。 翌日、農