津波被害、5分以内に予測へ デジタル空間に再現、産官学挑む 2024年02月27日07時09分配信 南海トラフ地震が発生した場合、高知市中心地での浸水の深さを表示したシミュレーション図(NEC提供) 現実の街並みをデジタル空間に再現し、地震発生から5分以内に想定される津波被害を算出して住民避難に役立てる。産官学でこうした防災・減災への挑戦が進んでいる。「デジタルツイン」という技術を活用。街並みや地形、地震に関する複数のデータを組み合わせ、被害の大きさや範囲などの予測を図面で視覚的に示せるのが強みだ。 岩手、AI導入で防災・減災強化 災害時に架電、住民情報集約―被災地で運用、企業も参入・震災13年 NECや東北大、大阪大などが開発するシステムは、地震が起きた際の海底の断層運動などを基に浸水範囲や、交通網と建物の被害を推定。自治体などが素早く救援体制を整えることを支援する。 津波発生の可能性が