NTTドコモ(東京)は、宮城県南三陸町入谷の農家と連携し、ICT(情報通信技術)を使った無肥料、無農薬のコメ作りに取り組んでいる。水田にセンサーを設け、タブレット端末やスマートフォンで水位などを遠隔管理する。作業効率を上げるとともに、コメの高付加価値化に役立てたいという。 実証実験を行っているのは同町の2軒の農家がササニシキを栽培する田んぼ計約30アール。端末に農業支援システム「アグリノート」を取り込み、センサーが計測した水位、水温、気温などを受信する。変化をグラフでも確認できるほか、写真や生育記録を残せる。 無肥料、無農薬栽培を実現するためには、特に水位の管理が重要で、アグリノートが管理の徹底に役立つという。 農家は、代かきを繰り返して土壌に酸素が少ない還元状態を作り出した後、ドコモ社員が研究結果を基に算出した適正な水位の14センチに設定。水位は従来より深いため水中の土に光が届きづらく、