実需者のニーズに応えた米の生産・販売が求められている。必要な時に必要な量と品質の米を安定して供給するためにはカントリーエレベーター、ライスセンターなど大型乾燥調製貯蔵施設とともに農業倉庫の役割がますます重要になっている。JA全農と公益財団法人農業倉庫基金は、この大事な倉庫を守るため、毎年11月15日から翌年1月31日までを「農業倉庫火災盗難予防月間」として、JAでの保管体制の再点検などを徹底するよう呼びかけている。この運動にあわせて、全国トップクラスの米産地である福島県のJA会津よつばの「高田88号倉庫」を取材した。 (写真)広い前室でゆったり積み下ろしできる 最初に、広々としたところにある農業倉庫だと印象を受けた。それもそのはず、JA会津よつばの低温農業倉庫「高田88号倉庫」は、会津の中心地、会津若松市の西10km余り、北方遙かに飯豊、磐梯・吾妻連峰を望む西会津盆地の南に位置する。住宅や