日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 「待望の品種だ」。栃木県が開発したいちごの新品種「栃木i37号」をJAはが野(栃木県真岡市)の国府田厚志組合長は歓迎する。同JAは単位農協として日本一のイチゴ出荷額を誇るが、管内では「とちおとめ」に続く品種を求める声が以前からあったという。 栃木では1996年に品種登録されたとちおとめが今もイチゴ作付けの9割以上を占めるとされる。食味や香りなどのレベルは高く「とちおとめは非常に優秀な品種」と関係者は口をそろえる。それにもかかわらず新品種が待望されていた背景には近年の気候変動が影を落としている。