奄美市の名瀬地区や龍郷町などで国内では初確認だが、海外でソテツの害虫として知られているカイガラムシ(アウラカスピス ヤスマツイ=英語表記の通称はCAS)被害が出ている。被害葉の除去や幹への薬剤散布、カイガラムシの飛散防止を講じた処分などの対策は県大島支庁の周知取り組みに基づき、道路や公園などでは管理する行政によって進められているものの、個人宅や私有地など民間の対応も求められている。今月に入り奄美市では被害状況や防除方法を掲載したチラシの全戸配布が行われており、所有者や企業まで浸透するかが対策の鍵となりそう。 大島支庁林務水産課によると、チラシは市の広報誌と共に配布。CASは「急激な増殖、分布拡大が懸念されることから、早急な対応が必要」として被害の特徴のほか、対策として▽被害葉は切り落として処分▽被害葉を切った後、幹や葉柄切り口など樹体全体に薬剤を散布▽薬剤散布後もこまめに観察。新たに付着す