ブックマーク / www.lifesci.tohoku.ac.jp (5)

  • ハマダイコンの遺伝的多様性が維持される仕組みを解明 自然界で自家不和合性遺伝子が維持される仕組みと個体間の交雑動態|東北大学 大学院 生命科学研究科

    発表のポイント 植物には他殖性を担保するために自家不和合性という仕組みがある。 屋久島に自生しているハマダイコンの自家不和合性遺伝子には島内集団間で異なる遺伝子分布が見られ、近隣の個体間で他家受粉していることを解明。 アブラナ科野菜の品種改良の効率化への応用が期待される。 概要 植物の生殖過程には、自己・非自己の花粉を認識することで子孫を残すべき花粉を選別する「自家不和合性*1」という仕組みがあります。自家不和合性遺伝子(S対立遺伝子*2)に関する実験室レベルでの解析は行われてきましたが、自然集団内における、S対立遺伝子の個体ごとの空間的な遺伝構造は不明でした。 東北大学大学院生命科学研究科の福島和紀大学院生、渡辺正夫教授らの研究グループは、宮城県仙台第一高等学校、屋久島環境文化研修センター、順天大学、株式会社トーホク、東京大学、三重大学、大阪教育大学との共同研究を行い、大規模なダイコン栽

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    agrisearch 2021/09/10
    2021/7/7
  • ミジンコの仲間は「死んだふり」でヤゴを欺く|東北大学 大学院 生命科学研究科

    発表のポイント 擬死行動、いわゆる「死んだふり」は多くの動物で観察されるが、ミジンコの仲間であるマルミジンコ類*1も示す。 しかし、天敵に襲われたとき、遊泳逃避行動に比べて擬死行動がどれほど有利なのかは不明であった。 マルミジンコとその天敵であるアキアカネのヤゴの行動観察を行ったところ、マルミジンコの擬死行動は遊泳逃避行動に比べて生存率を5倍高め、天敵から身を守るうえで有効であることがわかった。 擬死行動、いわゆる「死んだふり」は多くの動物で観察され、天敵から身を守る行動の一つと考えられています。水中に生活する微小な動物プランクトンであるマルミジンコ類も、天敵に襲われると動きを止める擬死行動を示すことが知られていました。しかし、擬死行動が、身を守るうえでどれほど有効かは不明でした。 東北大学大学院生命科学研究科の山田紗友美博士研究員と占部城太郎教授は、国内のどこの水辺にでもいるマルミジンコ

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    agrisearch 2021/09/10
    「マルミジンコ類」
  • 寄生者の違いが、オトシブミが作る葉巻「落とし文」の多様さをつくる|東北大学 大学院 生命科学研究科

    生態システム生命科学専攻 生物多様性進化分野 深澤知里・河田雅圭 オトシブミは産んだ葉っぱを様々な形に切ったり、巻いたりして、地面に落とします(図1)。道端にわざと落とした手紙「落とし文」(図2)に似ていることからオトシブミと呼ばれており(図2)、種によって、葉っぱの加工方法は様々です(図3)。生命科学研究科の深澤知里研究員、河田雅圭教授、京都大学の加藤真教授らは、このオトシブミの仲間がどのような葉っぱの加工方法をとるかは、卵から孵化した幼虫に寄生する寄生者(寄生蜂)の種類が影響していることを解明しました。この研究により、生物が作り出す構築物の多様さに、寄生者と植物の相互の進化(共進化)が影響していることを示唆しています。 詳しくは、こちらをご覧下さい。 図1. 葉を巻くゴマダラオトシブミ 図2. 地面に落とされた「落とし文」 図3. オトシブミ科の多様な植物加工法 (a)カラスチョッキリ

  • 小笠原諸島の聟島列島から新種の植物を発見 ―聟島列島初の固有植物ムコジママンネングサ―|東北大学 大学院 生命科学研究科

    小笠原諸島の聟島(むこじま)列島から新種の植物が発見され、「ムコジママンネングサ」と名付けられました。種は、これまで同諸島の聟島・父島列島に分布する絶滅危惧種のムニンタイトゴメとされてきましたが、形態比較や遺伝子解析などの結果から、聟島列島産のものは新種であることがわかりました。同諸島の父島・母島列島には、それぞれ独自に進化した植物(固有種)が知られていますが、聟島列島からはこれまで植物の固有種は確認されておらず、種が初の報告となります。聟島列島の植物は過去に野生化したヤギの害により壊滅的な被害を受けましたが、種は海岸の断崖絶壁に生育することなどから、ヤギの害を免れて生き残ってきたと考えられます。種の存在は、聟島列島もまた他の島々と異なる独自の生物相を発達させてきたこと示す重要なものです。 成果は、京都大学大学院農学研究科 伊東拓朗 日学術振興会特別研究員(研究当時、現:東

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    agrisearch 2020/09/02
    2020/7/13
  • 植物の根を茎に変えることに成功 再分化制御技術への糸口を発見|東北大学 大学院 生命科学研究科

    茎の性質を持った器官を根で作り出すことに世界で初めて成功。 2つの転写因子1) を同時に活性化させることで、根を作り出す根端の分裂細胞から茎の性質を持つ細胞を作出。 糧増産や化成品を代替する持続可能な材料の開発につながることが期待される。 概要 従来の研究では、茎を作り出す茎頂の分裂組織を構成・維持する遺伝子の研究は進んでいましたが、茎を作り出す仕組みそのものは不明でした。東北大学大学院生命科学研究科柴田大輔客員教授*、公益財団法人かずさDNA研究所花野滋特任研究員らは、東京大学の2つの研究グループの分析支援を受けて、茎を作り出している茎頂分裂組織2) で機能している2つの転写因子ATHB25とREM7を同時に活性化させると、根を作り出す根端の分裂細胞が茎の性質を持つ細胞を作り出すことを発見しました。 糧増産、植物バイオマス利用のためのゲノム編集や遺伝子操作では、未分化細胞から茎を分化

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    agrisearch 2020/09/02
    2020/7/14
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