中古車販売大手ビッグモーターの店舗前で街路樹が枯れた問題は、これまで16都県が被害届を提出している。佐賀県内の店舗前でも除草剤成分が検出された8月、佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)には、農家から「除草剤で木が枯れたことはないが、耕作放棄地などあえて木を枯らしたい場所もある。そんな除草剤があるのか」と疑問が寄せられた。専門家や取扱店に取材した。 県内の樹木医の男性は「どんな除草剤も、誤った使い方をすれば木にも作用する」と話す。市販の除草剤は50倍から100倍に薄めて使うタイプが多く、「原液をかけたり、何度も繰り返し散布したりすれば枯れる可能性はある」と述べた。 除草剤を販売する県内のホームセンターでは「木を枯らす除草剤は取り扱っていない」。一方で、「木を枯らしたいと相談されたときは、木に穴を空けて、通常は薄めて使う除草剤の原液を注ぐ方法を教えることはある」と説明する。 「『登録農