LGBTQという言葉が広まる前から、性的マイノリティーの先駆者として芸能界を生きてきたカルーセル麻紀さん。30歳を前に決断したモロッコでの性別適合手術について聞くと、「別に女になりたかったわけじゃない」と語り、その理由を話してくれました。 ──20代となった麻紀さんはテレビの世界にも進出。グラビアや日劇での出演のほか、店にも出続けるなど、売れっ子となった。その一方、街中で指をさされるようなことも多くなった。 悪口言われても、バカにされても、(全て腹に)しまっておけばいいと思っていた。 ワイドショーに出て、カーテンの下から足だけ出して、“この人は男でしょうか、女でしょうか”なんてやってたんですよ。「ヒールを履いているから女じゃないの?」「いや、男かもしれない」なんて。 街の歩いてる人たちに「カルーセル麻紀を知ってるか」とインタビューして、「知ってる。オカマだろ」と言わせるようなこともあった。