植物個体内の⽔や光合成産物の輸送に重要な役割を果たす葉脈の「かたち」の多様性と規則性を明らかにすることは植物科学の重要課題の⼀つ。 葉脈を輸送ネットワークとして定量化するための⼿法を新たに開発。これにより葉脈の多様性と規則性をデータに基づき特定。 今後の網状のネットワーク構造を対象とした多様な分野での解析基盤となることが期待。 植物の葉脈は水や光合成産物の輸送に関わるネットワーク状の構造です。この葉脈の「かたち」は、透水性や蒸散効率、食害などの損傷に対する耐性(ロバスト性)など様々な機能的な要請により規則的でありながらも多様なパターンを示します。しかし、これまでの研究では、長さ、直径、分岐角度などの単純な計測値に基づく評価がほとんどでした。そのため葉脈を輸送ネットワークとして捉え定量的に評価するためのフェノタイピング(表現型計測)(※1)手法が求められています。 本研究では、画像解析と深層