【2月11日 AFP】インド北部から中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)にまたがる地域で暮らすチャンパ(Changpa)と呼ばれる人々は数世紀にわたり、絹のように柔らかい最高級の毛織物「パシュミナ」の原毛を産出するヤギを飼育してきた。だが今や気候変動が一因で、多くの人々が生活様式の再考を迫られている。 標高5000メートルに位置し、チャンパの人々が半遊牧生活を送りながら暮らすチャンタン(Changtang)と呼ばれる地域の気候は、冬は寒さが、夏は乾燥が、より厳しくなっている。 そうした気候の変化に他の要因も相まって、過酷な環境下の高原で暮らしていた多くの人々が伝統を捨て去り、他の収入源を探してインド・ラダック(Ladakh)地方の村々や都市に移住している。 カシミヤの中でもさらに人気が高いパシュミナは、インド、ネパール、チベット、中央アジアでみられるヒマラヤ