硫黄島の全景。左手奥が大坂山地区=東京都小笠原村で2018年1月26日、本社機「希望」から須賀川理撮影 南方地域の戦没者遺骨の身元特定を進めるため、厚生労働省は来年度から、第二次世界大戦の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)などで、遺品などの手がかりがなくても遺族の求めに応じてDNA鑑定を実施する。遺族の要望などを受けた。鑑定の精度を高めるため、DNAを抽出する対象について従来の歯と手足の骨に、頭蓋骨(ずがいこつ)の一部を加える。 戦没者遺骨のDNA鑑定は2003年に始まった。当初は記名の遺品や埋葬記録などがあることを原則とし、遺品などがない場合には実施してこなかった。