【12月1日 AFP】焼き栗の匂いとグリューワインの湯気、綿雪に覆われた木の小屋から鳴り響く音楽…。ドイツ南部のランツフート(Landshut)で、毎年恒例のクリスマスマーケットが始まっている。だが今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大を防ぐため、この伝統的な光景や香りを楽しめるのは、車の中からだけだ。 毎晩、日が暮れると数十台の車がドライブイン方式のマーケットに乗り込んでくる。人々は車内でもゆったりとソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守っている。 ゲートを通ると、クリスマスの帽子をかぶりマスクを着けたスタッフがやって来るのを待たなくてはならない。スタッフは車の窓をノックし、クレープやソーセージ、焼き栗などクリスマスマーケットの楽しみが載ったメニューを差し出す。注文を済ませて車を進めると、次の小屋では綿菓子やハート形のジンジャーブレッドといったスイーツを