積水化学は茨城県つくば市の「スマートハイムシティ研究学園」でバーチャルパワープラント(VPP)を構築する実証試験を行う。太陽光発電設備を備えた20棟の住宅の蓄電池を統合制御し、街全体で電力を効率的に利用する。蓄電池から既存電力網に逆潮流を行い、その影響度なども検証していく。 積水化学工業(以下、積水化学)は2016年8月30日、同年10月から茨城県つくば市でバーチャル パワープラント(以下、VPP)の実証試験を開始すると発表した。経済産業省が実施する「バーチャルパワープラント構築事業」の一環として行うもので、東京電力パワーグリッドと共同で実施する。複数の分散電源を統合制御し仮想的な発電所を作るVPPを検証する。 実証試験を行うのは、茨城セキスイハイム販売する分譲地「スマートハイムシティ研究学園」だ(図1)。同エリアは建売住宅に太陽光発電設備(PV)とHEMS、蓄電池を標準搭載するなど、先進