動物の血は、栄養価も高く、ビタミンなど栄養素も多く含まれているため、料理の重要な材料として使われる。また、家畜を無駄なく利用する食品として、ヨーロッパや東アジアの牧畜の盛んな地域で古くから作られてきた。 日本では、血は穢れとして嫌ったため、まったく普及せず、現在も流通は皆無に近い。わずかに、鯉とスッポン、ハブ、マムシの血は、強壮剤として飲用される。 また、ユダヤ教徒、イスラム教徒やエホバの証人の信者は、飲血や血から作られた食物をとることを禁じられている。 旧約聖書の教えからユダヤ教では血の入った食事はご法度だが、中世初期にはキリスト教もこれを異教徒の食物として禁止しようとしたと言う。民衆の強い反感を買って、血のソーセージの食文化は廃れなかった。 ドイツで、自分の血を使ってソーセージを作り、友達、恋人と食べたという話があった。絆を深めるために互いの血をなめあうのは、割と理解を得られそうに思う