神奈川県秦野市で画期的な自走型ロープウェイを開発するZip Infrastructure(ジップ・インフラストラクチャー)を、高橋まさかず秦野市長とともに黒岩祐治神奈川県知事が視察に訪れ、この次世代交通システムを神奈川県として後押しすると述べた。 この自走型ロープウェイ「Zipper」(ジッパー)は、動くロープ(支索)に固定されたゴンドラが移動する従来のものと異なり、2本の支索に沿って自動運転されるというもの。ゴンドラは独立して自走できるため、カーブや分岐も可能で、さまざまな路線を設定できる。しかも、支索を張り巡らせるだけなので路線の構造がシンプルで、大きな場所をとらず、街の景観を崩すこともない。とくに注目すべきは、工費がモノレールの約5分の1、工期はおよそ1年と経済的な点だ。 Zip Infrastructureは、2018年、須知高匡氏が慶應義塾大学理工学部に在籍中に創設されたスタート