猫も杓子もEVシフトというブームも終わり、ようやく地に足がついたEVの着実な進歩が認められる時代になった感がある。なんでもかんでも「破壊的イノベーション」という流行り言葉になぞらえて、やれ急激なEVシフトだの、内燃機関の終わりだのと言っていたことがどうも現実的ではないということが、世の中の標準認識になりつつある。 別にEVシフトはこれで終わるわけではなく、おそらくは2035年に向けて、シェアで最大30%程度まではゆっくり地道に進んでいく。EVを快適に使うには自宅に普通充電器があることが必須。もしくは勤務先かどこか、常用するパーキングに長時間占有できる普通充電器があることが条件になる。 これは今のバッテリーと急速充電器では、80%までしか充電できないからだ。100%まで充電するには普通充電器で時間をかけてゆっくり入れるしかないし、となれば、その充電器は他に誰とも共有しない占有可能な充電器でな
「軽(自動車)に軽油を入れてはいけない」クルマに乗るのに慣れている人ならば常識なことです。しかし、かつては「軽に軽油を入れなくてはならない」クルマも存在しました。 ヤンマーの歴史を語るうえで欠かせないクルマ 「“軽”に“軽油”を入れてはいけません」定期的にSNSで注意喚起がされる話題ですが、毎年必ずこの間違いをして、誤給油でクルマを故障させる人が現れます。 拡大画像 多くの場合緑色の給油ノズルから軽油が出る(画像:写真AC)。 軽油(ディーゼル)は、ディーゼルエンジンを有するクルマを動かす燃料です。2024年現在販売している軽自動車はガソリンエンジンかEVで、ディーゼルエンジン車両が存在しませんので、軽油を入れて動く軽はありません。 しかし、過去には本当に軽油を入れていい軽自動車が存在していました。あの、農機や建機を製造しているメーカーであるヤンマーが販売した唯一のディーゼル軽トラックであ
茨城トヨタ自動車など茨城県内のトヨタ販売店が組織する一般社団法人「茨城ワクドキクラブ」は、茨城県水戸市米沢町で、燃料電池車(FCV)に水素を供給する水素ステーションを26日に開業する。県内ではつくば市、境町に続く3カ所目で、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないFCVの普及を後押しする。 名称は「水素・EVステーション水戸」。同クラブを構成する販売店7社とトヨタモビリティパーツ茨城支社が、国のs補助を受け約2億5000万円かけて整備した。民間が設置する固定式水素ステーションとしては県内初。電気自動車(EV)のセルフ充電(午前9時~午後6時)設備もある。 経済産業省資源エネルギー庁の調べでは、水素ステーションは全国に174カ所(2月末時点、整備中含む)設置されている。県内では、2016年につくば市で、供給設備を積んだトラックによる移動式がスタート。17年には境町が役場のFCVに充塡(じゅう
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車の最新技術 更新日:2024.03.06 / 掲載日:2024.03.01 EVバブルは崩壊したのか?【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文●池田直渡 写真●フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ BMWを皮切りに、GMやダイムラー、ジャガーランドローバーなど、次々とBEVシフトのペースダウンを発表している昨今。すでにメディアの報道は「EVバブル崩壊」とか「ハイブリッド好調」という話になっている。まあ全面的に間違っているわけではないが、ついこの間まで浮かれて「世界はEVに舵を切った」と騒いでいた時と同様。解像度が低い。好意的に言っても流れの捉え方が乱暴だと思う。 大手メディアの書きっぷりを見ている限り、多分、このペースダウンの先に、おそらくはEV終了みたいな絵図を描いている気配が感じられてなんだかなぁと思う。今回のペースダウンは「ペース配分の間違い」が原因だ。この間まで「バスに乗り遅れ
本田技研工業(ホンダ)は2月28日、新型燃料電池車「CR-V e:FCEV」(以下、CR-V)を初公開した。日本のメーカーが発売する燃料電池車として、初めて外部から充電できるプラグイン機能を備えた。夏に日本でも発売する予定だ。 北米や中国などで販売している6代目CR-Vをベースに、ホンダとGMが共同開発した燃料電池システムを搭載。家庭でも充電できるプラグイン機能を加え、EV(電気自動車)としても走行できるようにした。 水素と酸素の化学反応で発電し、モーターを駆動して走る燃料電池車(FCEV)は、短時間で水素を充填できる利便性と一回の充填で長距離を走行できる航続距離が特長。CR-Vの場合、充填時間は約3分、航続距離は約600km以上という。 しかし水素ステーションの数は全国に161カ所とまだ少なく、普及の過渡期にある(2023年12月7日時点、出典は次世代自動車新興センター)。家庭でも扱える
「やはりEVを押し付けるのは…」 完全電動化を延期、メルセデス・ベンツ 2030年代までエンジン車販売へ 公開 : 2024.02.26 18:05 独メルセデス・ベンツAGが「2030年までの完全電動化」計画を修正。EV需要の鈍化から「2030年代まで」エンジン車の販売を続ける方針だ。一方で環境規制やコスト面の課題も浮上している。 EV計画を後退、需要鈍化で 環境規制やコスト面の課題は ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツAGは、2030年までに新車販売をすべてEV(電気自動車)するという計画を変更した。需要の変化に対応するため、「2030年代まで」内燃エンジン車の販売を継続するという。 メルセデス・ベンツは2021年に、2030年までに「市場環境が許す限り」ラインナップをすべて電動化する計画を発表した。同時期に内燃エンジン車を廃止する予定だったが、その寿命を延長することになっ
燃料代が高騰する英国 値上げの原因は 英国でガソリンと軽油の小売価格が再び上昇に転じている。過去3週間で、ガソリンはリッターあたり3.2ペンス上昇し143.4ペンス(約273円)に。一方、軽油は4ペンス上昇して152ペンス(約289円)となった。 燃料価格は多くの地域で上昇しているが、英国ではここ3か月で下降が見られ、ガソリン価格は2021年10月以来初めて140ペンス/Lを下回っていた。最近は1バレル80ドル以上での取引が続き、小売価格を圧迫している。 英国の燃料価格は数か月続いた下降から一転、再び上昇している。 英国の王立自動車クラブ(RAC)によると、値上げの主な原因は原油価格の高騰に加え、紅海を航行する船舶がフーシ派武装勢力から攻撃され、迂回を余儀なくされている影響だという。しかし、理由はそれだけではない。 RACの広報担当者であるサイモン・ウィリアムズ氏は、「フーシ派の武装勢力に
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モンゴル・ウランバートルで、液化石油ガスの爆発により延焼したトラックの残骸(2024年1月24日撮影)。(c)BYAMBASUREN BYAMBA-OCHIR / AFP 【1月24日 AFP】(更新、写真追加)モンゴルの首都ウランバートルで24日未明、60トンの液化天然ガス(LNG)を積んだ車両が乗用車と衝突し、爆発した。当局によると、この事故に伴い6人が死亡、14人が負傷した。 モンゴル国家危機管理庁(NEMA)によれば、3人が火災により死亡したほか、消防士3人も亡くなった。14人の負傷者には子ども1人と幼児3人が含まれている。 同庁が投稿した映像には、道路が大きな炎に包まれている様子が捉えられている。(c)AFP
ディーゼル・ハイパーカー登場か? 熱効率80%、次世代パワートレインの夢 公開 : 2024.01.08 18:05 ・ネヴェーラなどの電動ハイパーカーで知られるリマックが新技術に着目。 ・軽油などの液体燃料とナノチューブを用いた次世代電動パワートレイン。 ・熱効率80%? バッテリー要らずで軽量化&小型化を実現か。 ナノチューブと液体燃料で発電 電動ハイパーカーで知られるクロアチアの自動車メーカー、リマックは、次世代モデルに軽油などの液体燃料を使う新技術を模索している。 同社の創業者でCEOのマテ・リマック氏は取材に対し、現在生産が進められているネヴェーラの次のモデルについて言及し、画期的なアイデアを試みていることを明かした。 現行ネヴェーラの120kWhバッテリーは、約3.2km/kWhとエネルギー効率が低い。 「リマックはEVだけに特化しているわけではありません。その時最もエキサイテ
車の最新技術 更新日:2024.01.08 / 掲載日:2024.01.05 超人モリゾウとプリウス耐久レース仕様【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文と写真●池田直渡 新年明けましておめでとうございます。と挨拶しつつ、話題は年末に戻る。12月23日、トヨタはタイ・ブリラムで行われた「IDEMITSU SUPER ENDURANCE SOUTHEAST ASIA TROPHY 2023 第3戦 タイラウンド」に、新型プリウスのスーパー耐久仕様をエントリーさせた。 トヨタは、すでに国内スーパー耐久シリーズのST-Qクラス(実験車両クラス)に、カローラスポーツの水素内燃機関を搭載した「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」とGR86にGRヤリスの3気筒ターボエンジンを搭載してカーボンニュートラル燃料で走らせる「ORC ROOKIE GR86 CNF concept
豊田社長の“あの時の話”を詳しく明かそう 2023年に読まれた記事:池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/4 ページ) さて年の瀬も押し迫った12月最終週。読者の皆様はだいぶ忙しい日々をお過ごしのことと思う。 筆者もご多聞に漏れず、今月後半は果てしなく終わりのない取材と原稿に明け暮れている。しかもこのタイミングでダイハツの不正についての第三者委員会の発表まであった。いままさに旅先のホテルからリモートで会見を見たばかり、これはこれでまたいずれ記事を書かねばならない。不正の話なんて本当は書きたくもない。大概にしてほしいものだ。それはさておき、この記事が掲載される頃、年内最後の海外取材から、自宅に着いたかどうかくらいの時間である。 行き先はタイで、昨年に引き続きタイのブリラムで行われる「idemitsu SUPER ENDURANCE SOUTHEAST ASIA TROPHY 2023 第3
車のニュース 更新日:2024.01.07 / 掲載日:2023.12.22 日本車の未来を考える【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文●池田直渡 写真●ホンダ、トヨタ、スズキ さて、2023年もいよいよ終わり。となるとお題もなんとなく今年を振り返ったり、来年を予想したりというテーマになってくる。特にここの所、大手メディアでは「オワコン・ニッポン」の大合唱がかまびすしい。個人的には、いまだに紙に印刷している新聞がよく言うわと思わないでもないが、そっちの話をすると長い脱線になるので、とっとと元に戻そう。 この連載でも度々触れてきた通り、日本は2001年から2019年までにCO2排出量でマイナス23%と、2位イギリスにダブルスコア以上の大差で圧勝した脱炭素先進国なのだ。 一般社団法人日本自動車工業会の発表資料より抜粋 ではその圧倒的成果を生み出したジャパンメソッドとは何かと言えば、ポイントは
コマツは13日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と、ダンプトラック向け水素燃料電池で共同開発契約を結んだと発表した。2020年代半ばをめどに、コマツの米アリゾナ試験場でプロトタイプの実証試験を始める。水素燃料電池はカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成の有力手段であるリチウムイオン電池(LiB)と比べ充てん時間が短くて済む利点がある。GMは水素燃料電池技術を50年以上にわたり研究しており、同社の知見を鉱山ダンプに生かす。 アリゾナ試験場では約290トンの積載能力を持つ超大型ダンプトラック「930E」にGM製のハイドロテック水素燃料電池を搭載し試験を行う計画。ハイドロテックは2メガワット以上の大出力タイプを搭載する。 鉱山ダンプや鉱山ショベルは24時間稼働など過酷な条件で使われることが多く、パワーと同時に充電などによる時間ロスをいかに短くするかがポイントになる。 水素燃料電池は
CO2ゼロの内燃機関 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(HD)は、自動車や産業機械の小型アンモニアエンジンに挑む。アンモニアは燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出せず、火力発電や舶用エンジンなどの燃料として産学官で共同研究が進む。しかしアンモニアは高い点火エネルギーが必要で燃焼も遅く、制御が難しい小型エンジンで試みるのは珍しい。ダイヤエレHDの挑戦は、車などの内燃機関を存続させる選択肢となる可能性を秘める。(大阪・田井茂) 「熱い燃焼実験で下着一枚になっても耐えて、地球の未来を救え!」。ダイヤエレHD傘下のダイヤゼブラ電機(大阪市淀川区)でアンモニアエンジンの研究を担う泉光宏フェローは、小野有理ダイヤエレHD社長からこう厳命された。研究拠点は2018年、鳥取市に開設した「燃焼ラボ」。泉フェローは「炎と放電を撮影するカメラやガス分析計、安全センサーを設けた。天井は斜めにしてガスが漏
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