6月30日に閉店した愛知県名古屋市中区栄の百貨店「丸榮」(丸栄)は、エレベーターに設置されていた東郷青児デザインの「丸栄百貨店店舗「女性画扉絵付昇降機(客用エレベーター)扉」2分割1組」を入札方式で9月18日まで販売する。 東郷青児による女性画扉絵付昇降機(客用エレベーター)扉。 丸栄の「シンボル」を販売-入札開始価格「54万円」 丸栄は1615年に創業した「十一屋呉服店」を起源に持つ。太平洋戦争最中の1943年に当時大手百貨店であった「丸物」傘下の「三星百貨店」と合併して現在の屋号となった。 1952年には建築家・村野藤吾の設計で、戦後に出来た建物を増築する形で現在の本館(地下2階、地上8階)が完成。外観のモザイクタイルの壁画、1階エレベーターの扉にあしらわれた東郷青児の絵など、豪華な内外装は栄地区の名物となった。 百貨店営業終了日の丸栄。 今回出品されるエレベーター扉は、縦215cm、