九州北部の豪雨災害で被災地に派遣されていた全地形対応車「レッドサラマンダー」が13日正午過ぎ、9日間の任務を終え、配備先の岡崎市消防本部に帰還した。署員約40人の出迎えの中、到着したレッドサラマンダーの無限軌道や車体には泥がこびりつき、災害現場での苦闘を物語っていた。 レッドサラマンダーは2013年、国内のどこにでも駆けつけられるよう日本の真ん中の岡崎に配備された。これまで本格的な活動実績がなかったが、今回の豪雨災害で消防庁の要請を受け、今月5日深夜、被災地に向けて初めて出動。大分県日田市、福岡県朝倉市で、孤立集落の安否確認などの任務に当たった。 帰隊式で大竹郁男消防長は「初の災害地だったが、レッドサラマンダーは能力以上の成果を出した」と講評。レッドサラマンダーとともに帰ってきた、3次隊リーダーの光田尚人消防司令長(54)は「レッドサラマンダーは、誰も行けない現場にいち早く入ることができ、