【ホノルル=岡田美月】ハワイにあるシンクタンク、パシフィック・フォーラムのロバート・ヨーク地域情勢担当部長は1日(日本時間2日)、ホノルル市内で産経新聞などの取材に応じた。東アジア情勢に詳しいヨーク氏は、統一を目指す中国からの偽情報にさらされている台湾の対策について「他国よりもうまく対応し、どの国・地域も台湾から学ぶことは多い」と述べた。 ヨーク氏は台湾が、①官民連携、②偽情報の発信元を追跡するためのアプリ開発、③台湾人への教育-などの対応を積極的に進めていると指摘した。 その上で、中国共産党が近年、交流サイト(SNS)でメッセージを自動的に投稿するプログラム(ボット)を使い、「親中派のコメントを大量に残している」と強調。「中国を懸念するすべての国にとって、台湾が行っている対処方法を知っておくことは有益だ」と警鐘を鳴らした。