100年前の小水力発電を復活させて地域活性、導水にはパイプを使う新手法:自然エネルギー(1/2 ページ) 三重県伊賀市で、民間主導で100年前の小水力発電所を復活させるプロジェクトが進行中だ。導水手法に低コストかつ高効率な新方式を導入するとともに、収益を地域に還元するという、注目の取り組みだ。プロジェクトの概要とともに、三重大学の坂内教授が考案した新しい導水方式を紹介する。 三重県伊賀市で、約100年前に稼働した小水力発電所を復活させる試みが本格的にスタートした。三重大学と地元の建設会社であるマツザキが中心となり、地元の地域協議会と協力して2013年から取り組みを進めてきたプロジェクトで、数年にわたる事業性評価を経て、2017年秋に発電所の建設・運営を担う新会社、みえ里山エネルギーが立ち上がった。民間主導の地域活性化を目的とした珍しい小水力発電事業であるとともに、エネルギー源となる水の輸送