東京大学大学院経済学研究科の渡辺努教授はロイターとのインタビューで、足元の円安に日銀がどう対応すべきかについて、サービス価格に影響が出るまで利上げを待つべきとの見方を示した。写真は、2017年1月24日に都内のロイター社内で撮影に応じる渡辺氏。(2024年 ロイター/Toru Hanai) Takahiko Wada Leika Kihara [東京 10日 ロイター] - 東京大学大学院経済学研究科の渡辺努教授はロイターとのインタビューで、足元の円安に日銀がどう対応すべきかについて、サービス価格に影響が出るまで利上げを待つべきとの見方を示した。外食や家事関連サービスなどサービス価格の上昇力は依然弱く、先行して価格が上がるモノの値段だけを見て利上げをすれば、日銀が期待する賃金と物価の好循環を妨げるとした。 渡辺教授はその一方、長期的に見れば日本でも欧米のような高インフレや賃金上昇が起こり、