中国のプラスチック製造工場。海へ流出するプラスチックごみは記録的な量に達し、バージンプラスチックの製造も急速に増加している。(PHOTOGRAPH BY WANG JIANWEI, XINHUA/EYEVINE/REDUX) プラスチックごみの削減へ向けた取り組みは世界中で急速に進んでいるが、いまだに海へ流出する使用済みプラスチックの増加に歯止めをかけるまでには至っていない。 今後10年間に世界中で、河川へ、そして最終的には海へ流れ込むプラスチックの量は年間2200万トンから、場合によっては5300万トンに達するとみられている。だが、それはあくまで政府と業界が打ち出している野心的な対策を実行できたらの話だ。(参考記事:「年間のプラスチックごみ流出、2040年に倍増」) もしそれらが実行されず、今のままの状態が続けば、その量は2倍に膨れ上がり、2030年までに年間9900万トンのプラスチック